神奈川・相模原市の「津久井やまゆり園」を襲って45人を殺傷した元職員・植松聖容疑者は犯行前から「ヒトラーの思想が降りてきた」と話していたというが、ナチスを研究している東海大・鳥飼行博教授は植松の犯行とヒトラーの思想には「類似点がある」という。
「一番気になるのは(植松が衆院議長に届けた手紙にある)『安楽死できる世界』という部分です。この言葉はまさにヒトラーが使った言葉です。ヒトラーは障害者に税金を使うことを無駄遣いと考えていたんです」
大学でも「ヒトラー研究の講座」受講
ヒトラーは「T4作戦」と称し、知的障害者や精神障害者を安楽死と称して虐殺した。これをマネたのか、植松の手紙にも「作戦」の文字が出てくる。大学時代の友人によると、植松はヒトラーを取り上げた講義を受けていた。講義では障害者や人種差別を取り上げたディスカッションも行われた。そうしたことを通じて、植松はヒトラーの思想に傾倒していったのだろうか。
司会の加藤告次「いろんな事情が分かれば分かるほど計画的な臭いがします。菊池先生はどうお考えですか」
菊地幸夫弁護士「裁判では責任能力が問われることになりますが、非常に計算された犯行で、これを否定するのは難しいのかなと思います」
ビレッジマン