ブラジル・リオデジャネイロの空港に到着する日本選手たちが、手に手に青いカバンを持っている。薄っぺらくて軽そうだが、手提げにしてはかなり大きい。これが秘密兵器なのだという。
石井大裕アナが東京・港区のショッピングモールで同じものを見つけた。プラスチックの椅子にポンと置いてあった。これを開くと内側は黒で、開いて椅子に置くと、ちょうど背当てと座布団のようになる。「座クッション」(ポータブルタイプ)というもので、反発力の高い素材で体重が1か所に集中するのを緩和してくれるという。五輪の協賛マークも入っていた。
石井大裕アナ体験「うわあ、なんか空に浮いているみたいです」
日本からリオまでは、アメリカを経由して約1万8500キロ、20時間以上の長旅になる。ここで体調を崩しては大変だ。日本オリンピック委員会(JOC)も「Conditioning Guide」を作って、とくにすすめていたのがクッションの使用だった。
石井が飛行機の座席で今クッションを試してみると、「楽ですね。背筋が伸びます。体重がうまく分散されますので、長時間座っていても腰が痛くならなそうです」
石井は五輪中継のためにきょう29日(2016年7月)にリオへ向かうという。
日本代表には他にも「快適グッズ」があった。テニスの錦織圭選手や卓球の石川佳純選手、男子体操代表などは、「座クッション」と同じ素材で作られたマットレスパッドを持参している。宿舎のベッドに広げるものだ。これも石井が試してみた。
「うわあ、なんか空に浮いているみたいですね。雲の上にいるような。寝返りもうちやすい。これはリラックスできますよ」
寝返りが楽にできると、夜中に起きることなく朝まで熟睡できるのだそうだ。
まだある。競泳の小関也朱篤選手らが愛用しているのが「イグルー」という枕と小さなテントが組み合わさったような快眠グッズだ。テント部分が光を遮るので安眠できる。
また、「スリーピオン」というアロマと音楽を流して睡眠導入効果を得るものもある。時差12時間の調整のため「快適睡眠」
司会の夏目三久「100%のコンディションを出し切るために、必要なことですよね」
石井「ブラジルは時差が12時間ありますから、早く体を慣らすためには必須アイテムです」
夏目「沢松さんはオリンピックに持っていったものはありますか」
沢松奈生子(元プロテニス選手)「私の時代にはこんな素晴らしいものはなかったですよ。周りは超有名選手ばかりで、興奮しないように本をたくさん持っていきました」
夏目「どんな選手がいたんですか」
沢松「アメリカのバスケの『ドリームチーム』とか」
パトリック・ハーラン(タレント)「マイケル・ジョーダンとか?」
沢松「彼らが着いた時は、選手村がどよめいてましたよ」
ハーラン「そこで本を読んでちゃダメですよ」(爆笑)