踏切でないところを周辺住民が線路を横切る「勝手踏切」をめぐって、京都府宇治市と住民が対立している。JR奈良線の木幡駅と黄檗駅の間には4か所の勝手踏切がある。もちろん遮断機も警報機もない。フェンスに1人が通れるほどの隙間があったりして線路に立ち入ることができるのだ。お年寄りがカートを持って渡る姿もある。
須藤恵美ディレクター「みなさん、左右を確認はしますが、躊躇なくわたっていきます」
フェンスすり抜け次々線路横断!過去に死亡事故
過去に2件の事故があり、死者も出ている。宇治市は「大変に危険。安全を第一に閉める決断をしました」。すると、地元町内会から「市からは去年9月(2015年)に説明会が開かれたが、納得いく内容ではなかった」と反発する。1345人が署名した反対要望書が提出された。市は「7月下旬に封鎖」の看板を立てたが、具体的な封鎖期日は書かれていなかった。
住民にとって病院やスーパー、中学校、商店街は線路も向こう側にあって、勝手踏切をわたると病院までは50メートルだが、正規の踏切を使うと600メートルも迂回しなければならない。
「勝手踏切」全国に2万か所。電車緊急停止すれば法律違反や賠償請求
司会の羽鳥慎一「気持ちはわかりますが、危ないですよ。4か所とはいわないが、一つぐらい踏切をつくれないものでしょうかね」
全国には2万か所近い勝手踏切があるそうだ。はねられたりしなくても、電車が緊急停止すれば鉄道営業法違反や不法侵入に問われ、損害賠償も請求されるのではないのかな。1日に何本かしか通らない山の中の鉄道とは違う。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト