先週22日(2016年7月)から日本での配信が始まったゲーム「ポケモンGO」に夢中になって、国会周辺や原発にまで人が入り込み、「歩きスマホ」どころか「自転車スマホ」「自動車スマホ」も多発して、自転車、車の事故も相次いだ。
東京・練馬区で自転車の大学生が赤信号を無視して自転車の女性と接触。滋賀・大津市では乗用車3台の玉突き事故が起こった。突っ込んだ車は「ポケモン運転」だった。
警察庁のまとめでは、きのう25日午前11時半までに、人身事故4件、物損事故32件が起きている。警察官から注意を受けた件数は71件。
広島・宮島、京都・伏見稲荷にも無料ゲット狙い
観光地にはポケモンが多く現れる設定になっているといい、広島・宮島では「水ポケモンが多い」。京都の伏見稲荷大社では名物の赤い鳥居を抜けたところが「ポケストップ」で、ポケモンボールなどのアイテムを無料でゲットできる場所になっているため大変な人が集まっている。
朝日新聞によると、ツイッター上で東京電力福島第1、第2原発内で「電気系のレアポケモンが出る」と話題になった。東電は社員や作業員に原発構内でのポケモンGOを禁じ、ゲームの開発会社に対して、原発でポケモンを出現させたり、ポケストップの設定をしないよう文書で申し入れたという。
海外ではスポーツ選手への影響が懸念されているという話が、日刊スポーツに載っていた。イギリスのプレミアリーグの強豪「マンチェスター・ユナイテッド」のモウリーニョ監督が、選手に試合の48時間前からポケモン禁止にしたという。「ポケモンだけが懸念材料だ」と漏らしている。