淋しい・・・PL野球部ゲームセット!背景に教主らの確執、信者激減、学園経営難のツケ
最後に高校野球の話題。PL学園高校といえば清原和博、桑田真澄のKKコンビや、前田健太、福留孝介らメジャーリーガーを排出し、7度の全国制覇するなど高校野球の輝かしい時代を築いてきた。そのPL学園が今夏の大阪大会初戦で東大阪大柏原に敗れ、60年の歴史に幕を閉じたのである。
週刊ポストでノンフィクション・ライターの柳川悠二氏が2年間にわたって見続けてきたPL学園の「ゲームセット」までを寄稿している。暴力事件が多発し、野球に詳しくない学園の校長が監督を兼任してきた。そして14年10月に学園側は「15年度からの部員募集停止」を発表し、16年夏の「休部」は既定路線になった。
野球を愛し、野球で甲子園を目指すことが世界平和に通じると説いた2代教主・御木徳近氏が亡くなり、3代教主・御木貴日止氏が病床にあるため、夫人の美智代氏の発言力が大きくなったことも影響しているのではないかといわれる。教団信者数の激減、学園の生徒数減少もその背景にはあるようだ。
敗戦が決まった後、スタンドからPL学園校歌が聞こえてきた。こうして部員12人の夏は終わりを告げた。PLが生んだ最強のバッターであった清原は、今何を思うのであろう。