水素水マーケット急拡大!専門家は効能否定するがイワシの頭かな・・・
お次はブームの水素水のお話。何しろ200億円市場に膨らんだというのである。だが、その効能は?
<「伊藤園やパナソニックといった大企業が参入したこともあり、ここ数年で爆発的にマーケットが拡大しました。水素水関連の市場は200億円規模にまで膨らみ、まもなく300億円台に達するとも言われます」(経済部記者)>
昨年度のミネラルウォーターの市場規模が約2860億円とされるが、水素水はわずか数年でその1割に達するほどに売り上げを伸ばしているわけである。しかしこの水素水の効能については諸説あり、否定する声も多いようである。唐木英明東大名誉教授(薬理学)はこう話す。
<「安全性試験のない水素水よりも『水道水』のほうがはるかに優れています。何しろ、水道法で定められた、最も厳しい品質基準をクリアしたわけですから。また、人間の消化管では絶えず水素が作られています。にもかかわらず、わざわざ微量の水素が入った水を飲む必要などないのです」>
週刊新潮によると、人間の大腸では腸内細菌の動きで1日に7~10リットルのガスが発生し、その約1割を水素が占めるという。そのうちの最大で2リットルがオナラとして排出されているそうだ。
<確かに、医療分野における水素の活用については、『懐疑派』も一定の理解を示している。しかし、『生みの親』ですら研究段階と認め、インチキ商品横行に閉口している現状では、市販の水素水に劇的な効果を期待するのはどだい無理な相談である>(週刊新潮)と結論付けている。
まあ、イワシの頭も信心からということもあるから、心理的効用はあるのかもしれない。