全国のポケモンGO騒動をリポートした。北海道・札幌、大阪・道頓堀、鳥取砂丘、飛騨高山、東京・渋谷のハチ公前で、「よっしゃあ、いけましたゼニガメ」なんてお父さんのスマホで遊ぶ子どもがいる。集めたポケモン同士を戦わせる「ジム」というスポットになった秋葉原には、大勢の若者が集まってバトルに一喜一憂していた。
突然、ログインができなくなる事態も起こった。「サーバーが落ちたみたいです」。アクセスが集中しすぎて一時的にダウンしたらしい。「ああ、渋谷はダメ」
東京・錦糸町公園、名古屋・舞鶴公園の異様な光景
商売繁盛だったのが「充電器」だ。ポケモンGOはスマホの電池の消耗が激しいので、たちまち干上がってしまう。そこで「記念キャンペーン、充電器など10%オフ」とやったのが秋葉原の電気店で、「売れてます」とほくほく顔だ。
墨田区の錦糸公園は大変な人出となった。「ポケストップ」といって、ポケモンを捕まえるモンスターボールやアイテムが無料で入手できる場所がいくつもあるからだ。夜遅くまで、みんなじっとスマホ画面を見つめている様は異様だ。
「聖地」になったところも出た。名古屋市の鶴舞公園の中央部分が、上空から見るとモンスターボールの形にそっくりで、ツイッターで話題になったとかで若者が続々とやってきていた。
ネットでは早くも怪しげなものが登場している。オークションサイトに「ポケモン捕獲の代行します」「(課金の)アカウント」の売買が6万円だ、1万5000円だという値段で並んでいた。売買は不正行為だし、本物かどうかもわからないのだが、堂々たるもんだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト