ゲームアプリ「ポケモンGO」がきょう22日(2016年7月)朝、日本でも配信が始まった。スマホに写る実景の中に現れるポケモンを捕まえたり交換したりするゲームだから、「歩きスマホ」そのもので、いち早く配信されたアメリカではポケモン探しで深夜に住宅街に入り込んだ男2人が、不審者とみられて住民から発砲されたり、動物園の猛獣のいるエリアに入り込んだりするトラブルが多発している。ボスニアでは今も残る地雷原に入り込んでしまった人もいた。
JR西日本は来島達夫社長が会見で「列車・ホームなどで事故に遭われないように」と懸念を表明し、大阪・摂津市教育委員会は父兄に「児童生徒のスマホ利用に注意」とする文書を配布した。
「危険な場所に立ち入らない」「個人情報守ろう」「変な誘いには乗るな」
きのう21日には菅義偉官房長官が「安全に行動できるよう内閣サイバーセキュリティセンターより注意喚起を出しました」と発表した。イラスト入りで「歩きスマホは×ですよ」など9項目の注意が並ぶ。「危険な場所には立ち入らない」「個人情報を守ろう(名前の登録は本名とは違うニックネームを)」「ゲームにかこつけて会おうという人には警戒」などが並ぶ。
「お天気アプリは必ず入れよう」というのもある。これは警報などが出たらハンティングはやめるため。「予備の電池を持とう」はゲームで電池を使い切ると連絡できなくなるからだ。「予備の連絡手段を準備」ではテレフォンカードをすすめているが、公衆電話がそもそも減っている。
司会の夏目三久「家を出る前に全身写真を撮ってもらおうというのもあります。探すときに便利だから。かなりご丁寧な注意喚起です」
アメリカでは車運転中に操作や不法侵入
街の声を拾ってみると、「健康にはいいんじゃないかと思って、孫と一緒にモンスターを探したい」と老夫婦はいい、「ポケモンが近くにいるみたいに感じて面白そう」と少女は楽しみにしている。むろん「歩きながら周りが見えなくなるのは心配」という声もある。専門家は「夏休み中に配信されると、子どもたちのゲーム時間が長くなる。屋外に出てプレーすれば危険も増す。帰ってこない心配も出る」という
パトリック・ハーラン(タレント)が「アメリカではポケモンにハマってバカモン行為が多い」とプレーヤーのアンケート結果を見せた。85%が「車を運転中にプレー」。10%以上が「不法侵入」。その一方で、43%が「体重が減った(平均1・5kg減)」だという。
石井大裕あな「歩き回るからですかね」
ハーラン「そうなんです。正しくやれば、いいこともある」(笑)
夏目「自己責任とはいえ、事業者も安全管理を徹底してほしいですね」