原点は「敗戦」なにより尊んだ自由、個人、平和、民主主義
1990年に突然セミリタイアを宣言して、一部を除いてすべての番組から降りた。夏はカナダ、冬はオーストラリアとニュージーランド、春と秋は日本という生活。01年に民主党から参院選に出て比例でトップ当選したが、党議拘束を嫌って半年で辞職した。その後は「週刊現代」などのコラムで、民主主義の後退に警鐘を発し続けていた。
けさ21日の朝日新聞は巨泉さんの原点は「敗戦」だったと書いている。国民学校6年の11歳の時に迎えた敗戦で、軍国少年は目標を失った。「価値観が180度変わる体験は二度としたくない」と、自由、個人、平和、民主主義を尊んだ。参院議員辞職も原点回帰だったという。
司会の夏目三久「去年ご一緒したんですが、すべてを見透かされているような鋭い目が印象的でした」
竹内薫(サイエンスライター)「うちの父親と同世代です。父も軍国主義から自由主義になったから、(巨泉さんの気持ちは)わかります。自由を尊ぶ、村社会を排する、参院議員を辞めたあたりにも心情を感じます」「70年代、80年代はどのテレビにも出ていましたね。まさにビッグ。最後に3と9を示してサンキュー。あっぱれですね」
夏目「常日頃、後悔のないようにと言っていました。生ききった。後日、偲ぶ会が開かれるということです」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト