アメリカ大統領選挙の候補を指名する共和党大会が、18日(日本時間)からオハイオ州クリーブランドで始まった。何かとお騒がせのドナルド・トランプがまたトラブルに見舞われた。メラニア夫人のスピーチが盗用だったというのだ。
党大会の慣例では、指名候補者は2日目に登場するのだが、トランプは初日から現れ、「ファーストレディーになる」とメラニア夫人を紹介した。これまでスピーチをしなかった夫人が初めて聴衆と向き合った。身長180センチの元スーパーモデルとあって見栄えがする。さっそくスピーチを始めたのだが・・・。「私たちはこの国の子どもたちに知ってほしい」と力を込めて語ったが、これが8年前にオバマ大統領のミッシェル夫人が行ったスピーチの文言そのままだった。
これに続く「大きな目標を達成したければ、大きな夢と強い意志が必要」「望むもののために精一杯働くこと、言ったことは必ず実行すること」という部分も、言い回しや一部の単語は違うものの、意味はまったく同じだった。
メラニア夫人は旧ユーゴのスロベニア出身。17歳でスカウトされて欧州でトップモデルになった。90年代にアメリカに移住して米国籍を取得し、18年前にトランプと結婚した。年の差24歳。トランプには3人目の妻だった。予備選の最中には、対立候補からモデル時代のヌード写真を暴露されもした。
異例ずくめの共和党指名大会!元大統領、地元知事、党重鎮ら欠席
共和党大会は異例ずくめだ。トランプの指名獲得に反対する代議員たちが大声で反対を叫び、指名投票の方式を変えるよう求めたり、元大統領のブッシュ親子ら党の重鎮も欠席。大会のホスト役のケーシック・オハイオ州知事も欠席した。共和党支持者は「ケーシック氏はトランプ氏と対立してたし、個人攻撃もあった。関係修復ができなかったんだろう」という。
指名後はどうなるのか。司会の夏目三久は「この夫人のスピーチ盗用は選挙戦に響きますか」とパトリック・ハーラン(タレント)に聞く。「民主党の大統領夫人のスピーチを盗用なんて、共和党がやってはいけませんが、トランプ陣営は反論してます。『オバマ夫人の演説を93%盗用していない』と。7%は盗用しているということです(大笑い)」「それだけじゃない。本来、党の重鎮やハリウッドのセレブも駆けつけるのですが、前大統領も来ない、セレブも来ない、スポンサーもつかない。それでも、最近の調査では、民主党のクリントン氏と大接戦です。一部調査ではトランプ氏がリードとなっています」
石井大裕アナ「共和党があんなに割れてるのにですか」
ハーラン「アメリカは不思議な国です」