東京都知事選は鳥越俊太郎、増田寛也、小池百合子の争いになったが、選挙運動にどのくらいお金はかかるのか。ウグイス嬢の報酬は日当1万5000円と上限が決まっている。これで朝8時から夜8時まで12時間だから、時給1250円だ。選挙カーの中では候補者、運転手、候補者、ウグイス嬢の3人ワンセットで、ウグイス嬢は連呼だけでなく、候補者におしぼりを出し、時には顔を拭いてあげたりもしなければならない。候補者がやじられると励ますこともあるそうで、「相当のプロじゃないとできない」(選挙関係者)
演説3大スポット「秋葉原電気街口」「新宿西口」「渋谷ハチ公前」
ポスター制作費は、まず写真撮影はカメラマンとヘアメイクがついて1枚4万5000円だ。笑顔、演説風景、握手場面など何パターンかを準備する。印刷には上限186万円余りの公費補助が受けられる。選挙カーにもレンタカー代、運転手の人件費、燃料代に公費補助がある。
ただ、得票が有効投票数の10%以下だと、供託金300万円(都知事選の場合)とともに補助金も返さなければならない。前回の都知事選では48万6909票が境だった。
演説場所には「3大スポット」があるそうだ。秋葉原の電気街口の北側は、土・日曜の午後は若い有権者がいっぱいで、選挙カーもとめやすい。新宿駅西口は周りがビルで声が響き、通行人が多い平日の夕方が狙い目だ。渋谷のハチ公付近は山手線のホームにまで声が届く。どの候補者もライバルのスケジュールをつかんでいるので、有力候補がかち合うことはまずない。
司会の羽鳥慎一「情報戦ですね。候補者の声をしっかり聞かなければ」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト