フランス南部のリゾート地・ニースで14日(2016年7月)夜、革命記念日を祝う花火大会の見物客の列に大型トラックが突っ込んで暴走したテロは、死者70人以上、負傷者40~50人にのぼっている。
フジテレビパリ支局の後藤譲記者によると、「花火大会が始まったのは午後10時で、40分ほどで花火は終わり、見物客は家に帰ろうとしているときでした」という。フランスでは7月14日は祝日で、昼は軍事パレード、夜は全国各地で恒例の花火大会が行われる。バカンスシーズンでもあり、ニースにも大勢の観光客がいた。
車内から手榴弾と武器
一般市民を狙ったテロの可能性が強く、ニース市長は「大型トラックの中から手榴弾と小型の武器が見つかった」と発表した。フランスでは昨年11月のパリ同時多発テロ以来非常事態宣言が出されているが、オランド大統領は14日の革命記念委の記者会見で、非常事態宣言を延長しないで26日に予定通り解除する方針を発表したばかりだった。
笠井信輔ニュースデスク「被害は2キロにわたっていたと伝えられています。大型トラックの正面の映像を見たんですが、20発近く銃撃されているにもかかわらず、窓ガラスが割れていないんです。防弾ガラスの可能性があり、撃たれても暴走できる特別なトラックとみることもできます」
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト