演説でわかる「都知事選候補者」資質と能力!しゃべっていないとき何してるか

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   きのう14日(2016年7月)に東京都知事選が告示された。3日前に立候補を決め準備不足の鳥越俊太郎だったが、新宿駅南口には各野党幹部が顔を揃え、動員の聴衆も青いプラカード「みんなに都政を取り戻す」を振る。菅直人元首相、海江田万里元経産相、SEALsの奥田愛基氏らも駆けつけた。

   鳥越は「舛添さんの問題は私たちの税金の問題。これが大前提です」と話し始めた。解説者口調、ちょっと上から目線。「新しい東京を作っていこうじゃありませんか」と叫ぶと、「鳥越」「鳥越」「鳥越」のコールとともに一斉にプラカードが振られる。なんだかアメリカの選挙みたいだ。

応援パフォーマンスにも注目

   増田は千代田区の事務所で出陣式。自民党の谷垣貞一幹事長から仰々しく安倍首相名の推薦状を受け取り、石原伸晃都連会長の激励を受ける。「都政の混乱に終止符を打たなければならない」「世界一の東京を築いていきたい」「知事なるのが目的ではない。知事になって何をするかです。東京の処方箋をしっかり描いていく」

   応援演説も「国政のことを語る候補者は必要ありません。東京都のことでなくて内輪の話に終始する人も必要ありません」(丸川珠代環境相)と鳥越を攻撃し、「劇場型の選挙を目指すのでもなく、オーソドックスに都民のために仕事をする人を」(谷垣氏)と小池を揶揄する。

   その小池氏は支持者と握手をしながら、白のスーツに緑の鉢巻、緑のタスキで池袋駅頭に現れた、「これまで9回選挙をしましたが、これまでで一番厳しいです。私を応援すると一族郎党を罰するということですけれども、それを乗り越えて、ここは東京を変えねばならぬ。クリーンでクリアにしなければならない」「私はたった一人じゃございません」

   自民党都連は党員(家族を含む)に、小池を応援したら除名など処分の対象とするという文を配布した。しかし、処分覚悟で若狭勝・衆院議員が応援に立った。「女性が女性の目線で、都政を日本全体を、工夫を凝らして変えていくことが今一番必要なんです。とにもかくにも小池百合子、何が何でも小池百合子」

パックン「日本の選挙って短いねえ。アメリカは半年かけて吟味」

   司会の夏目三久「有権者はどこに注目すべきでしょうか」

   龍崎孝(流通経済大教授)「都政の中ですから大枠ではみな一緒で、政策論争にはなりにくいですよね。要は実行力ですが、見極めはつかない」と言って、自分なりの演説の聴き方を披露した。「演説は正面から聞かない」「本人がしゃべり終わって、他の人がしゃべっているときに何をしているか」を見るのだという。「気配りとか。有権者との距離とかを感じ取れます」

   パトリック・ハーラン(タレント)「日本の選挙の短さに驚きます。アメリカには告示というものがなくて、知事選は半年前から討論、議論します。日本はそれを2週間でやる」

   夏目「だから、私たちの方からアプローチしないといけないんでしょうね」。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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