東京都知事選はきょう14日(2016年7月)に告示され、17日間の選挙戦がスタートした。立候補を取りやめた宇都宮健児氏は「野党の推薦がなくても戦う用意はありました。200万円を持ってきている」話しビラも50万枚作っていたという。鳥越俊太郎氏と会談し政策資料を渡した。「保守が分裂している今回は都政を変えるチャンスです。私が出馬を取り下げることは、影響を与えるのではないかと考えました」と語った。
1000万有権者の6割「支持政党なし」
候補者の共同会見では、増田寛也氏と小池百合子氏が激しくやりあった。自民党・後継等の推薦が増田氏になったことについて、小池氏が「増田さん、どうして私じゃなかったとお考えでしょうか」と笑いながら突っ込むと、増田氏は「小池先生の劇場型のやり方がいろいろ判断につながったのかなと。すいません、大変失礼なことを申し上げまして」と、火花を散らした。
司会の夏目三久「保守の分裂は17年ぶりです」
はたしてどんな選挙になるのか。潟永秀一郎(「サンデー毎日」編集長)はポイントのひとつは「浮動票」だという。「都知事選は無党派層の支持が多かった人が結果的に当選しています。当たり前といえば当たり前なんですが、東京都1000万の有権者の約6割は『支持政党なし』、いわゆる無党派層です。今回は超短期決戦ですから、ますますこれに左右される」
もうひとつのポイントは「知名度のある応援者」だという。政策と言っても大きな違いはない。となると、本人の知名度以上に応援者の知名度が大きい。あるいは副知事を有名人にするとか。「イメージ選挙の色彩が強い」という。