大友良英「六八九トリオは自分のルーツミュージック。唯一ご一緒したのが永さんだった」

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   作曲家の大友良英は7月11日(2016年)、永六輔さんの訃報を受けてフェイスブックを更新した。「中村八大さん、坂本九さん 自分自身のルーツミュージックと言ってもいい『上を向いて歩こう』の六八九トリオ これで全員本当に天国に行ってしまったんだなあ」と話している。

「実はこの中で唯一現場でご一緒したことがあるのが永さんだった」

   大友は1980年代末に「寺山修司の追悼シリーズ」に出演したときの司会を永が務め、20代だった大友は三上寛のフォークソングの後ろで「ターンテーブルやノイズしか出ない自作ギターを演奏」していた。永はそれを見て、三上に「また、なんだか新しいことを始めたんだね・・・」と話したという。

「それだけだったけどね。でもたったそれだけでも、ぼくのDNAの奥底のあるルーツミュージックの生みの親に、ほんのちょっとだけでも触れることができたような気がして、嬉しかったなあ」。

   永を「リベラルな考え方の先輩」といい、そうした人たちが「どんどんいなくなってしまった」と大友は話す。「残された人間は杭を打ち続けなくては」

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