参院選挙は自民党が56議席(改選前50)を獲得、公明党14(同9)を合わせ70となり、非改選の議席を加えれば自公両党で146議席となり過半数(122)を大きく上回った。さらに、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党、諸派・無所属の4人を加えると改憲派の議席は165議席となり、憲法改正を発議するのに必要な3分の2の議席(162)を上回り、改憲に向けた議論に弾みがつきそうだ。
秋田のぞく東北、福島・新潟の原発県、沖縄で野党統一の成果
選挙は安倍与党の圧勝といえるのだが、注目された32の1人区では野党統一候補が善戦した。基地問題と原発問題を抱える沖縄、福島両県で自民党の現職閣僚が落選、東北6県のうち秋田を除く5県や新潟など11選挙区で野党が勝った。前回の2議席と比べると大躍進だ。
司会の小倉智昭「テレビを見ていて、民進党の岡田さんに敗北の言葉がぶつけられると、なぜかムッとしていました。どういうことなんですかね」
時事通信社の田崎史郎・特別解説委員「内容をみると、(自公は)実質は負けのような感じですよ。むしろ民進、共産の協力がうまくいった。負けたと思っている自民党議員は相当いますよ」
もともと民主党は議席減は織り込み済み。複数区でいくつかの取りこぼしはあったが、1人区を見ればまずまずの健闘と思っているのだろう。共産党は予想より2~3議席少なかったという総括だろう。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト