世界の有力選手のリオ五輪不参加の動きが広がっている。治安や流行病が心配なためだ。ゴルフの松山英樹選手はジカ熱を起こすとされる蚊など虫さされへの不安から出場をとりやめた。
テニスの錦織圭選手も「僕もあまり出たくない」と語る。アメリカの自転車選手でツール・ド・フランスにも出場経験があるヴァン・ガーデレンは「妻が妊娠したので、危ない橋はわたりたくない」、ルーマニアの女子テニス世界ランキング5位のシモナ・ハレプ選手は「自分の健康が大事」とそれぞれ辞退した。
ジカ熱、デング熱、豚インフル、殺人、強盗、銃撃戦・・・
司会の羽鳥慎一「プロ選手は今後があるから不安なのですね」
ジェトロ(日本貿易振興会)の副主任研究員で、リオに2年間駐在した近田亮平さんは「ジカ熱やデング熱の流行はリオでも北の地域で、五輪のメーン会場は南にあります」というが、蚊が南にやって来ないという保証はない。
豚インフルエンザも流行していて、患者5214人、死者1030人が出ている。殺人事件も日本の25倍、強盗などは660倍。銃撃事件は日常茶飯だ。近田さんは「犯罪者にとっては五輪でカモがいっぱいという状態になる」と警告する。
吉永みち子(エッセイスト)「危険な蚊は飛んでくるわ、銃弾は飛んでくるわだから、観光客は覚悟がいりますね」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト