自動ブレーキなど自動運転機能を過信したとみられる事故が、昨年12月(2015年)から少なくとも国内で2件起きていた。日本経済新聞の記事を「あさチャン!」が紹介した。
アメリカでは自動運転モードで死亡事故
警察庁によると、車間距離を一定に保つ機能と自動ブレーキ機能を備えた乗用車が、高速道路で渋滞の列に追突した。運転者は自動ブレーキがあるからと「テレビを見ていた」という。車間距離が縮まりすぎて警告音が鳴り、ブレーキを踏んだが間に合わなかった。
また、一般国道を走行中に信号待ちの車に追突する事故も起きた。運転者は「自動ブレーキで止まると思っていた」とブレーキを踏んでいなかった。
同様の事故はアメリカでも発生しており、「自動運転モード」作動中に死亡事故になった。自動運転技術の開発で先端を行く「テスラモーターズ社」の車だったため注目を集めたが、これも運転者が自動装置を過信して前をよく見ていなかったのが原因らしい。
完全自動化はまだ10年、20年先
竹内薫(サイエンスライター)「自動ブレーキといいますが、完全自動じゃありません。テレビを見ていたりはNG。人間が運転して人間がブレーキを踏む。その補助として手伝ってくれるだけです」「10年か20年経てば、完全な自動運転が実用化されると思いますが、現段階ではそこまでいっていません」
司会の夏目三久「自動ブレーキという言葉に騙されるといいますか、頼りすぎないことですよね」
竹内「ネーミングを変えた方がいいかもしれないですね」
宇垣美里アナ「責任はあくまで運転者にあるということです」
便利、らくちんが進めば進むほど、人間はバカになる。