小学生の列に殺すつもりで車で突っ込んだとして岐阜県海津市の職業不詳、鷲見晴美容疑者(68)が殺人未遂などの疑いでおととい4日(2016年6月)に逮捕された。以前から子どもたちの列に近づくような危険な運転をしていた。
鷲見は先月30日(2016年6月)午前7時20分ごろ、海津市内の市道で登校中の8人の小学生をわざとはねてけがを負わせた。事件を目撃していた交通ボランティアの人は「子どもの列にドーンと突っ込み、加速しながら子どもたちをなぎ倒し、止まりもしないで向こうに行った」と話す。
鷲見は約300メートル離れた海津市役所の駐車場で自分の腹を刺し、灯油をかぶっていたところを発見された。自殺を図ろうとした可能性がある。
パソコンや手書きメモに殺害ほのめかす記述
鷲見は5年前から近所で1人暮らしをしていた。自宅捜索でパソコンや手書きのメモが押収された。それには子どもへの殺害をほのめかす内容が書かれていた。被害者の子どもの1人の親とトラブルがあったという話もある。
近くの人たちには「変わった人」とみられていた。「乱暴な運転はするしね。子どもが歩いていると、車で寄っていくんだよね。警察も注意したけど、『子どもが好きだから』といっていた」「子どもが出てくるのを見計らってエンジンをかけて追いかけて行く」と話す。
犯罪心理学者「子どもと親しくなりたいのにできない・・・無理心中的発想」
東洋大学の桐生正幸教授(犯罪心理学)は「無理心中的」な発想だという。「子どもと親密になりたい。しかし手に入れられない。それならなくしてしまえ、と計画的犯行に陥るんです。最近、子どもに逃げられるようなきっかけとなる出来事があったかもしれません」と分析する。
司会の羽鳥慎一「この発想、どう見ますか」
浜田敬子(「アエラ」前編集長)「ちょっとストーカー的ですね。子どもの事件についていろいろ注意しますが、車に突っ込まれるなんて想定外ですね」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「まったく理解できません。あまりにも異常で」
羽鳥「弁護士が来てから話すといっていますが、これから動機についてどうどう供述するか注目されます」