リオ五輪ゴルフ日本代表候補の松山英樹がきのう4日(2016年7月)、虫アレルギーなどを理由に代表を辞退すると表明した。ゴルフの代表は世界ランクの各国上位2人となっているが、2番目の谷原秀人も辞退するという。欧米の有力選手も次々と不参加を表明しており、五輪ゴルフは寂しいものになりそうだ。
欧米選手も次々不参加!賞金なし、シード権無関係でうまみなし
松山は「虫に刺されると、極度に強い反応が出る傾向があり、何度も化膿して十分な態勢でプレーに臨めない事態に見舞われました」という。2013年の米ツアーで、頬が大きく腫れたままプレーした。
イギリスのロリー・マキロイ、オーストラリアのジェイソン・デイ、南アフリカのシャール・シュワーツェル(南アフリカ)らも、「ジカ熱」などを理由に参加しないとしており、奥さんが妊娠中という選手もいる。
だが、理由はまだあった。ひとつは日程だ。7月は全英オープンが14~17日、全米プロ選手権が28~31日にある。リオ五輪のゴルフ種目は8月11~14日に開催され、このすべてにピークを合わせるのは容易ではない。さらに、トップ選手にとっては五輪メダルは「メジャートーナメントに匹敵する価値」が見出せないというのがある。賞金もなし。米ツアーのシードに関わるポイントもなし。リスクを冒してまで戦うほどの魅力がないというわけだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト