長野・軽井沢でもクマ対策「電気柵」「ゴミ箱密閉」
多い時は年に30人ほどがクマによるけが人をでる長野県は、さまざまな対策を講じている。信州大の泉山茂之教授は捕獲したクマにGPS発信器やカメラをつけて山奥に放し、行動を追った。クマは本能的に開けた場所を嫌うが、山林のやぶ伝いに人里に下り、小学校近くのトウモロコシ畑に潜んだりしていた。山林の下草を刈って見通しを良くしたら出没しなくなったという。
軽井沢町のNPO「ピッキオ」は町の委託で、「電気柵で境界を作る」「ゴミ箱の蓋を開けられないようにする」「クマを見ると吠える犬(ベアドッグ)の定期パトロール」「山に放つとき、銃を撃ったりして人の怖さを学習させる」などを徹底させたら、出没やゴミ箱被害が激減したという。
山崎教授「クマの存在には敬意を払いたい。クマがいるのは森が豊かな証拠ですから。クマが生きられるから他の動物も生きられるんです。クマに出合わないためには、鈴、ラジオ、手を叩く、声を出すです」
しかし、人喰いグマは鈴の音に逆に寄ってくるという見方もある。ゲストのパトリック・ハーラン(タレント)はクマが多いアメリカ・コロラド州出身だ。「クマは多いけど、人身事故はほとんどない。みんな銃を持っているし」と話す。銃を発射され、人は怖いという学習効果になっているのだろうか。
文
ヤンヤン