女優寄生虫・高知東生が嘯いた「高島礼子を落せれば俺は一生安泰だ」

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   人生とは皮肉なものである。週刊朝日によれば、女優・高島礼子(51)は昨年4月(2015年)に神奈川県の薬物乱用防止条例をPRする「薬物乱用防止対策官」を委嘱されたとき、こういったという。「違法薬物を絶対買わない、使わない、関わらないという強い意志と勇気を持とう」

   その夫で、元俳優の高知東生(51)が、6月24日(2016年)、覚せい剤取締法違反などの容疑で、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部に現行犯逮捕されてしまったのである。それも横浜のラブホテルでクラブホステス・五十川(いそかわ)敦子(33)と寝ている現場に踏み込まれたのだから、高島の心中いかばかりか。

   高知は昨年6月、俳優として限界を感じ、妻を内助すると高らかに「主夫宣言」したのである。パーキンソン病を患っている高島の父親の介護もするともいっていたのだが、年下の愛人との覚せい剤SEXに溺れていたのだから、呆れ果てる。

   週刊新潮によれば、麻取が高知をマークしていたのは1年ぐらい前からだったという。<「逮捕前日も捜査チームが2人のクルマをマークしていたところ、女が密売人とコンタクト。当日の朝2時頃になって、相次いでラブホへチェックインしたということなんだ。クスリはもちろん、体液のついたタオルや包まれた形のティッシュを押収したけど、その中にコンドームは見当たらなかったと聞いているよ」(捜査関係者)>

   高知は高知県出身で、明徳義塾の頃は高校球児だった。週刊文春で芸能デスクがこう話している。<上京後は水商売を転々。AV女優のスカウトマンをしながら自慢のベンツを乗り回していたこともあった。俳優になってからも話題になるのは「女優との交際発覚」だけ。一九九一年から約五年間、人気AV女優のあいだもも(46)と結婚していましたが、結婚中から、かとうれいこ(47)、宮崎ますみ(48)、井上晴美(41)らと浮き名を流しています。(中略)高島と再婚したのは九九年二月。彼は狙った女を「お前が一番だ」とホメ殺ししていくんです。高島と出会った頃から、「日本一の女優なんだ」と大はしゃぎで吹聴していた>

   また同誌で高知と高島が結婚する前に半同棲していたという元交際相手がこう話す。<「高島さんに言い寄っていた時には『俺はこの結婚に人生賭けてる。これが成功すれば一生安泰だ』と語るなど、ハナから"ビジネス結婚"だったのです」>

   高知とともに逮捕された五十川は、横浜市で歯科医師会会長を務める父親のもとで裕福な少女時代を過ごしていたようだが、十代のころ都内でスカウトされて大手芸能事務所に所属していたこともある。だが、タレントとしては芽が出ず「あつこ」という芸名でレースクィーンをしていたという。

   ちなみに、高島も元レースクィーンだった。五十川を知る芸能関係者が週刊文春でこう語る。<「報道ではクラブホステスとなっていますが、彼女の本当の姿は、本名を捨てた芸能人専門の"プロ彼女"『あつこ』なんです。芸能人と接点を持つと『枕』ができる子を揃えて合コンを開く。そうすることで芸能人に気に入られ、人脈が広がっていく。まるで芸能人と寝ることがステイタスと思っているようでした」>

   高知とは10年ぐらいの付き合いになるそうだ。週刊文春でレースクィーン仲間が、五十川からシャブの話を聞いたのは08年頃だと話しているから、高知とのシャブを使った爛れたSEXも長く続いた『お楽しみ』だったようである。

   逮捕後、当局は高知を伴って自宅をガサ入れして、ストロー1本と空の「パケ(覚醒剤を保管するビニール小袋)」を押収したと週刊文春が報じている。そのとき高島は東映京都撮影所にいた。高知逮捕の報を受けて、高島はテレビ朝日や東映のスタッフに「降板させてほしい」と平謝りし、覚醒剤については「私は大丈夫。いつ検査されても平気だから」と話したという。

   自宅にまで覚醒剤関連の品々を残していたというのだから、妻である高島がまったく知らなかったのかという『疑惑』は当然ながら出てくる。それもシャブ中になって長いから、亭主の異変に気づかなかったのだろうか。「小股の切れ上がったいい女」高島に人生最大の試練が襲いかかる。彼女が主演した映画「極道の妻たち」のタンカのように「渡世のケジメつけさせてもらうで。高知死ね!」と、いくのだろうか。

週刊現代「医療特集」はデタラメと決めつけた週刊文春の説得力

   週刊現代は大反響第5弾として「医者に言われても断ったほうがいい『薬と手術』」という特集を「ぶちぬき28ページ」もやっている。これだけのページを割いてやるからには「売れる」という自信があるのだろう。だが、通読した読後感は、なぜこんなにやる必要があるのかという疑問だった。

   内視鏡や腹腔鏡手術が危ない。外科医はすぐ切りたがる。私も飲んでいる糖尿病の薬ジャヌビアは肝臓にダメージを与えることがあるのかもしれない(私はおかげさまで今のところ酒の量も変わらないが)。製薬会社の営業マンがいっているように、製薬会社は「安くて安全な薬より高くて危ない薬」を出したがる。その通りだと思う。

   リウマチ、腱鞘炎、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などは手術しないほうがいいのかもしれない。うつ病と統合失調症は薬を飲めば飲むほど悪くなる、などなど。危険だと警鐘を鳴らすのはいい。失敗したケースを紹介するのもいいだろう。だが、いま究極の選択を迫られているがん患者や深刻な病気で苦しんでいる人が、週刊現代のこの特集を読んで救われるのだろうか。より不安になるのではないか。患者である人、深刻な病気ではないかと不安を抱えている人に寄りそう記事づくりをしてもらいたいと思うのだが。

   そう考えていたら、週刊文春が「週刊現代の医療特集のウソ」と噛みついてきた。週刊文春は「現代の医療が抱える闇をえぐり出し、このような警鐘を鳴らすことは、大いに意義があると言えるだろう」と一定の評価はするが、返す刀で「繰り返し槍玉に挙げられている腹腔鏡手術には首をかしげざるを得ない」とバッサリ。

   週刊文春は2014年に日本外科学会と日本消化器外科学会が消化器領域で腹腔鏡手術の安全性を調べた緊急調査結果では、「腹腔鏡手術は死亡率で見る限り、開腹手術と比べて高いという事実はない」とされているし、開腹手術にもデメリットがあると反論する。要は、「腹腔鏡でも開腹でも,病院や医師によって質はピンキリということ」(大阪医科大学付属病院がんセンター・消化器外科特務教授・奥田準二医師)。「腹腔鏡手術が開腹手術に比べてとくにすぐれているということはないので、安全性を最優先することが大切です」(浜松労災病院院長・有井滋樹医師)という極めて平凡な結論へと導くのだ。

   そして、順天堂大学医学部附属順天堂医院消化器・低侵襲外科教授・福永哲医師がこう結ぶ。「外科医として最も自信のある安全で確実な手術を患者さんにおすすめするべきなのです。自分には手に負えないなと思うなら,それができる施設を紹介すればいい。患者さんのほうも、あわてて手術するのではなく、ぜひホームページなどで症例数や合併症率といったデータを確認して、納得して手術を受けられる施設を選んでください」

   週刊誌などに煽られて、不十分な先入観で医者のいうことを聞かなかったり、必要な手術を受けなかったりしてはいけないということである。それに、今の医師に疑問を抱いたらセカンド、サードオピニオンをしてくれる信頼できる医師を探すことだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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