7月31投開票の東京都知事選に、自民党の小池百合子・元防衛相(63)が出馬を表明した。「東京の構築のために崖から飛び降りるつもりで挑戦したい」「初めての女性都知事として、一人ひとりの生活にきめ細やかな目を向けたい」と語り、4年後の都知事選が東京五輪にぶつ刈ることについては、「任期を3年半として、混乱を避ける方法もある」と提案し、「辞職するのか」と聞かれると、「そういうことになると思います」
櫻井パパ出馬なら自民党分裂選挙
自民党本部も東京都連も小池氏の出馬表明は寝耳に水で、猛反発が起きた。都連会長の石原伸晃衆院議員は「普通なら誰かに話があるわけですよね。それがまったくありませんので、どういうお考えなのか」と不快そうだ。萩生田光一・官房副長官も「都連の執行部に何らの相談もなく出馬表明とは、やや違和感があります。記者会見より執行部に伝えるのが本来ではないか」と批判する。
自民党内では人気アイドルグループ「嵐」の櫻井翔の父で、先ごろ総務事務次官をやめたばかりの桜井俊氏を擁立する動きが進んでいるが、本人は固辞している。公明党関係者は「小池氏はこのあたりを読んで、間隙を突いたのでは」というが、桜井氏が出るかどうかは微妙だ。
政治アナリストの伊藤惇夫氏は「五分五分くらい。2人が立ったら分裂になる」という。龍崎孝(流通経済大教授)は「桜井氏が出馬する前に先手を打った『フライング出馬』。自民は分裂選挙は避けたいから、桜井氏が出る可能性はゼロに近い」とみる。
野党も「意中の人」見つからない
毎日新聞特別編集委員の岸井成格氏は「彼女の性格からすると、おそらく『私は私』と出馬するでしょう。後出しジャンケンでななく、早く選挙活動をやりたい先出しジャンケン」という。桜井氏の出馬には「ハーフ・ハーフ。最後は安倍さんが口説く。そうなっても小池さんは無所属で出るかもしれない。そしたら分裂。野党が一気に有利になります。これをどう考えるかですね」
しかし、野党の民進党も『意中の人』はいない。
司会の夏目三久「混乱してますね」
竹内薫(サイエンスライター)「異例の展開ですね。人気や知名度に目が行きがちですが、政策で勝負してもらいたい」