区議のリオ五輪・パラ視察予定通り派遣!東京・品川区と渋谷区

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   「費用が高すぎる」と批判を受けた東京都議会議員のリオ五輪視察は中止となったが、品川と渋谷の区議は予定通り出かけるという。品川区はホッケーやビーチバレーの会場がある。リオの事情を見ておきたいと、議員・職員7人が3泊7日で視察する予定だ。移動の飛行機はエコノミークラスだが、費用は約1500万円ほどかかる。

   卓球、ハンドボール、バドミントン、ウィルチェアラグビーが行われる渋谷区は、議員8人、職員3人の派遣を決めた。9月11日から8日間で、パラリンピックの期間中だ。派遣に反対する区議が入手した資料では、費用は1653万円余だという。職員はエコノミーだが、議員はビジネスクラスで、ロンドン経由でロンドン五輪後の施設利用状況も見る、ホテルは4つ星程度となっていた。

区民の批判受け人数減らしたりダウングレード

   知事と都議会の騒ぎの後だ。区民からは当然のように批判の声が上がった。慌てた渋谷区はきのう28日(2016年6月)、議員を3人、職員2人とし、移動はすべてエコノミーとした。費用は半分くらいになると見られる。

   次期五輪の開催地で、競技会場の管理にも当たる区が視察団を派遣しても別におかしくはないのだが、地方議員の海外視察がとかく言われるのには理由がある。日本大の岩井奉信教授は「議員の報告書があまり公開されていないんです。有権者に見せられる報告書を作らないと」という。

   東京五輪の競技会場となる自治体は20だが、品川、渋谷以外は議員視察を出す予定はない。「資料と関係者の話を聞けばわかる」(江戸川区)、「行く理由がない」(千葉市)とはっきりしている。

いい加減なものが多い視察報告

   司会の夏目三久「批判の中で渋谷区は慎重になったんでしょうか」

   牧嶋博子(TBS報道局解説委員)「現地へ行かなければわからないこともたくさんあると思います。安全対策など参考にできることもあるでしょう。でも、これまで議員視察がそういう目的を十分果たしてこなかったから批判が起こったんです。目的がしっかりしていて、きちんと報告書を作ればいい」

   夏目「どう生かすかですね」

   何と何を見る、誰々と会う、現地でなければ聞けない話を聞く。これができれば、誰も文句を言わない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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