タイから個人輸入したやせ薬を飲んで体調不良を訴える人が相次いでいる。因果関係は分かっていないが、東京や神奈川では4人が死亡した。
司会の羽鳥慎一「女性の気持ちは分かりますけどねえ」
宇賀なつみキャスター「インターネットにいろいろなダイエット商品があふれていますから、私もつい見てしまいます」
飲み続けて手の震えや下痢
千葉県に住む36歳の女性は23歳のころ、失恋から過食となり入院した時に「いいサプリメントがある」と言われて服用を始めた。とたんに3、4キロやせたが、1か月しないうちに効果がなくなったため飲む量を増やし、5年前からは輸入代理店のサイトを通じて直接購入するようになった。
スマホに名前、住所、体重などを入力するだけで、10日ほどで錠剤が送られてきた。飲み続けると、手の震えや片頭痛、下痢の症状が現れたが、「薬がないと不安で薬づけになった」という。
女性は複数の代理店を通じて輸入し、1日に7種類を飲んだ。2年前に入院し、医師から「こんなのを飲んでいたら死ぬ」と言われた。3種類に日本では未承認の成分がふくまれ、4種類は成分そのものが不明だった。専門家は「危険ドラッグと同じカテゴリーに入る。大量に服用すると錯乱することもある」という。女性は退院したが、今も嘔吐などが消えない。
代理店「タイの病院から輸入している」
「モーニングショー」が問い合わせた代理店は「タイの病院からきちんとしたルートで輸入している。偽物が出回り、迷惑している」と答えた。タイの病院に電話すると、「上司の都合がよくないのでメールして」という返事だったが、メールに返信はない。
厚生労働省によると、個人輸入は違法ではないが自己責任。日本で売られていない薬剤が必要な人もいるので規制は進まない。
吉永みち子(エッセイスト)「自分で判断しなければ。危険ドラッグのような危険とサプリ的な感覚との溝にびっくりします」