北朝鮮「ムスダン」発射成功!弾道ミサイルに日本は対抗手段なし

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   「あさチャン!」が「ムスダン発射実験『成功』報じる」と伝えたのは、きのう23日(2016年6月)の朝鮮中央テレビだ。満面の笑みを浮かべた金正恩・党委員長、発射台のミサイル、発射の様子、見守る委員長や歓声をあげる兵士、発射台にざっと250人が並んだ記念写真などさまざまな画像が流れた。22日に「失敗」と伝えられた弾道ミサイル「ムスダン」が、実はもう1発発射されていて、それが成功したというのだった。これまでの5回は失敗しており、6発目で成功したというわけだ。

配備の迎撃ミサイル 大気圏外まで届かない

   ミサイルは「ファソン10」で、「新しい戦略兵器の発射を成功させた」「ミサイルは1400キロまで上昇し、400キロ先の目標水域(日本海)に正確に着弾した」「大気圏に再突入する際の耐熱性や安定性も検証された」という。その通りならば、大気圏外まで打ち上げたものをコントロールして日本海に着弾させた。射程は4000キロといわれるから、角度を変えれば日本列島はもちろん、グアムまで届く計算だ。

   核弾頭についても「保有国だ」とうそぶいている。中国からの圧力にも「開発は続ける」と強気だ。今回、その輸送手段のミサイル発射に成功したとなると、日本としてどう対処すべきか。実は弾道ミサイルに日本は無力だ。「破壊措置命令」で配備される迎撃ミサイル「PAC3」もイージス艦搭載のミサイルも大気圏外までは届かないのである。

   河野克俊・統合幕僚長は「今までと異なり高度は1000キロ以上。ロフテッド(軌道)の発射だ」として、対処は困難と認めた。日米両国は到達高度を伸ばした迎撃ミサイルを共同で開発中で、実用化を急ぎたいとしている。敵がそうならこちらもとなると、いつか来た道だ。

文   ヤンヤン
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