米軍属の男による女性殺害事件に抗議する沖縄県民大会がきのう19日(2016年6月)に那覇市の陸上競技場で開かれた。主催者発表で6万5000人が参加し、「米海兵隊の撤退」などを求める決議を採択した。
殺された女性に黙祷をささげた後、女性の父親のメッセージが読み上げられた。「なぜ娘なのか。なぜ殺されなければならなかったのか。次の被害者を出さないためにも、全基地撤去、辺野古新基地建設に反対。県民が1つになれば可能だと思っています」
しかし、この集会に自民党・公明党系は参加していない。
年配の参加者「子供達が犠牲になるのはこれ以上許せません」
オール沖縄会議の玉城愛共同代表は、「同じ世代の女性の命が奪われる。もしかしたら、私だったかもしれない。友人だったかもしれない」と訴え、参加者全員が、「海兵隊は撤退を」「怒りは限界を超えた」というカードを一斉に掲げて抗議した。翁長雄志・知事は「このような事件が2度と起きないよう、県民の先頭に立って、日米地位協定の抜本的な見直し、海兵隊の撤退・削減を含む基地の整理縮小、新辺野古基地建設阻止に取り組んでいく不退転の決意をここに表明する」と話した。
年配の参加者は「何と言っても基地をなくすこと。何度もチャンスはあったけれども、子供達が犠牲になるのはこれ以上許せません」。孫を連れて参加した女性は「この子が将来大きくなった時に、不条理なことが起きないようにという気持ちが育ってくれたらと連れてきました」と話す。北海道から来たという若い女性もいた。「米軍基地はいらないという思いを伝えるために、志願してきました」
文
ヤンヤン