神奈川・相模原市の国道沿いのラーメン店にクマが現れた。周囲には民家も多い場所で、襲撃を受けたのは先月(2916年5月)28日の午後9時すぎのことだった。大竹真リポーターが現場に出かけて行った。
「ラーメン店の店主がテレビを見ていたところ、黒い物体が相当のスピードで入り口のガラス扉に突進してきたということなんです」
「あっ、クマだと思って。ほんとにやられる。これはやられるんじゃないかっておもいましたね」と店主は恐怖を語る。クマは体長1.5メートルほどで、店主はとっさに店の奥に逃げた。
ガラスに生々しい鼻や手の跡
大竹「よくドアのガラスが割れなかったですね」
店主「昨年(2015年)、強化ガラスに変えていたんです。扉は自動ドアだったんですが、クマのスピードが速かったためか反応せず、開きませんでした」
扉にはクマの鼻や手の跡が生々しく残っている。それにしても、なぜラーメン店に来たのか。兵庫県立大の横山真弓教授は「動物性の臭いに誘われてきたのかもしれません」と話す。この店では豚骨、鳥ガラ、魚介類でだしをとっている。大竹がそのラーメンを食べている。「だしがきいていて、さっぱりの中にし味わいがあります。くまもラーメンを食べに来たのでしょうか」
相模原市では小学生にクマよけの鈴を持たせることにした。