注意されても「クマに襲われる確率ほとんどない」
それでも人が来るのはたけのこだ。一帯には竹林が多く、一斉に新芽を吹くこの季節、大勢の人がたけのこ狩りに入る。長さ4、50センチの小さなたけのこが山のように採れる。柔らかくて、まさに季節の味覚。地元では、クマの危険を警告する看板を立てたり、自治体職員や警察官が口頭で注意を呼びかけたりしているが、車で山道を入ってくる人は後を絶たない。「好きだからね。怖いは怖いけどね」「筍大好きだから。確率として(クマに襲われるのは)何千人来ているうちの2、3人でしょ」と意に介さない。
司会の夏目三久「東北6県では4月からの2か月で、クマの目撃情報が800件にもなり、昨年の1.6倍とのことです」
クマの行動環境になんらかの変化が起こっているということだろう。里山の変化は人間の側にも責任があるかもしれない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト