大阪池田小の子供たち「恐怖体験」乗り越えて15年・・・「死んだ同級生の分まで本気で生きていく義務に気付いた」

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「気にかけてくれる人、支えてくれる人がいるというのはうれしいですよ」

   いまは22~23歳の大人になり、社会への第一歩を踏み出そうとしている。それぞれどのようなきっかけで力強く前へと踏み出すことができたのか。間一髪で救出された2年東組の荻野晋吾さん(22)は今年(2016年)4月に上京し、商社で働き始めた。「亡くなった同級生の分まで生きること。それが前に進む力になっています。生きている以上、本気になって取り組み、本気で生きていく義務があるんじゃないかと思っています」

   村田洋子さんの支えとなったのは寄り添ってくれた母親だった。「母のように今度は苦しむ人を支えたい」と考え、大学入学後は不登校で苦しむ子どもたちの学習支援をしている。小島千晶さんは周囲のささやかな支えが克服する力になったという。「千羽鶴など、知らない人がいろいろしてくれたり、野球選手やサッカー選手の支援もありました。気に掛けてくれる人がいるというのは嬉しいですよ」

   岩藤愛さん「(事件から)6年後の6月8日に、同じ体験をした同級生と事件を振り返り語り合ったことが前を向くきっかけになりました。それまで(事件については)話せなったので、話せるようになったことに対する不思議な解放感、自分は大丈夫なんだみたいな気持ちが一つのきっかけになったと思ってます」

   鎌倉キャスター「これらの言葉の中に、事件や事故で傷ついた子どもたちを救うヒントはありますか」

   小西教授は「どなたにも共通するのは、誰かが気に掛けてくれる、支えてくれているということだと思います。とくにお母さんの支えは大きいですね」

モンブラン

NHKクローズアップ現代+(2016年6月8日放送「傷ついても、きっと歩きだせる~附属池田小事件 15年目の『子どもたち』~」)

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