伊勢志摩サミットで28億5000万円をかけて建設したメディアセンター別館が今年(2016年)中に解体される。木をふんだんに使ったデザインで、サミット中は記者たちの食堂などに使われていた。造ったばかりで、たった2日しか使われていないのになぜ壊してしまうのか。
設計段階から解体を前提に造ったのだが、解体費だけでも3億円かかる。街で聞くと、「お金持ちの国なんだなあ」「へえー、誰が払うの?」と、あきれる声が返ってきた。
外務省説明「設計時から解体が前提。資材は再利用」
別館の内部まで入って見た大工歴45年の棟梁、小林繁廣さんは建築材料や作りを調べて「もったいないですよ。再生できたら再生させる方がいい」と話す。
司会の羽鳥慎一「そもそもこんなに豪華にする必要があったのでしょうか。東京五輪のときでもメディアセンターはプレハブでした。それを1か月使った」
宇賀なつみキャスター「サミットは2日間ですよ。もったいない」
外務省はタイルやカーペット、エレベーターなどを再利用する予定だが、「ほかに施設がなかったのかしら」(作家の吉永みち子)、「こんな豪華にしたのは、どうかなあ」(スポーツプロデューサー・長嶋一茂)と疑問の声がつづいた。
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あっちゃん| 似顔絵 池田マコト