歌舞伎俳優・市川海老蔵(38)はきのう9日(2016年6月)に会見して、妻でフリーアナウンサーの小林麻央(33)が進行性の乳がんで深刻な状況だと明かした。2人で受けた人間ドックで見つかったという。「進行が早いので、なかなか大変だというご意見をお医者様からいただいている」と話した。
海老蔵「進行性乳がんで深刻な状況です。でも、麻央は気丈で冷静」
「私も途方にくれたというか、どうしようかと本当に何もできない」「麻央のショックは私より大きかったが、女性の方がそういう部分は気丈で、冷静にものを見ている部分がある」「時が過ぎるのを忘れて、2人で過ごした思い出があります」
海老蔵は勤めてふだん通りに話そうとしているようだった。ただ、「ステージ(がんの進行度合い)は?」と聞かれると、「全部聞いてますけど、『深刻だ』という言葉で理解していただけるといいのですが。簡単に治らないからこそ、時間が経過して、このような会見になっているんです」と悔しそうに語った。
見つかってからずっと入院していて、つい最近、通院という形が取れるようになったが、不安定なので再び入院する場合もあるという。切除手術はしておらず、抗がん剤治療を優先している。
昨年(2015年)11月、歌舞伎座で行われた長男・観玄くんの「初お目見え」で麻央は姿を見せた、海老蔵によると「覚悟を決めて出席した」。カメラに映らないところから見守っていたのだった。
専門家は「転移があったか、手術が難しいタイプかだろう」と見る。乳がんの10年後の生存率は80%と高い(がん全体では58%)。
子どものそばにいられない辛さ、悔しさ・・・
麻央はきのう9日(2016年6月)にかつて出演していた日本テレビ系「NEWS ZERO」にメッセージを寄せた。「ご心配をおかけしております。長い闘病ですので前向きになったり、不安になったりを繰り返しながら過ごしてきました」「主人が本当に頼りになるので、たくさん甘えさせてもらい、支えてもらってます。家族と一緒に生きるためにこれからも治療に励んでいきます。私はとっても前向きです」
司会の夏目三久「この番組のインタビューで、麻央さんは海老蔵さんと出会ったんですね」
沢松奈生子(元プロテニス選手)「会見を見ても、おふたりの絆が強いなと思いました。幼児期の子どもは1日1日成長し変わっていきますが、それを間近に見ることができない麻央さんの無念さを感じました」
海老蔵は「小さい子供のそばにいられない母親の気持ちという、私には計り知れない辛さ、苦しさと戦っていると思う」と話した。最後に「いつか、あの時間は大変だったけど、いい経験になったと言えるよう、それを夢見ています」と結んだ。日本中がそう願っているだろう。