北海道山中で6日間サバイバル「田野岡大和くん」何事もマイペースが命救った
北海道七飯町の山中に置き去りにされ、6日後に無事救出された北斗市の小学2年生・田野岡大和くん(7)の「奇跡の生還劇」は、久しぶりに日本中を沸き立たせた。朗報はアメリカCNNやイギリスBBCなど海外のメディアにも驚きをもって取り上げられた。
「お父さんは優しいから許すよ」。搬送先の病院で涙ながらに謝罪する父親の貴之さん(44)に、大和くんはこう声をかけた。
彼が発見された陸上自衛隊駒ヶ岳練習場の敷地は、作戦会議や宿泊に使われるものだが、捜査の対象外だった。置き去りにされた地点から直線距離で約6キロ、最短ルートでも10キロ以上あり、大人の足でも2時間はかかる場所だった。週刊文春によると、大和クンが通っている小学校までは片道2キロ、歩いて約40分かかるという。日々の通学は足腰の鍛錬にもなっていたのだろう。近隣住民が彼のことをこう話している。
<「呑気というか、芯が強いというか、登校する時はゆっくりと自分のペースを守って歩くんです。『遅刻するよ』と声をかけても、焦る様子は一切なく、他の子に追い抜かれていこうが、お構いなし。だからいつも最後尾になっていました。まさに、我が道を行く感じでしたね」>
身長120センチ、体重20キロの小さな冒険家は早くも大物感が漂っているようだと週刊文春は書いている。