赤ちゃん誘拐が年間20万件も発生する中国で、「インターネットを使った対策が大きな効果をあげています」と司会の夏目三久が報告した。拓殖大学の富阪聰教授によると、中国では男の子が40万円、女の子が7万円の「相場」で赤ちゃんが取り引きされるという。
親たちは自衛の救出組織作ったり、子供にGPS付き時計
ネットにこんな動画も投稿された。昼間の街の中、赤ちゃんが誘拐される現場に出くわした人の反応を撮った実験映像だ。誰も救出や通報に走る様子はない。足も止めずに飲食店に入る男女もいた。動画を作った大学生は「誘拐のニュースを見て実験しようと思いました。誰も出て来ないし、行動していない」と話す。
中国政府は、子どもがいなくなったら直ちに周辺に公開し、情報提供を求めるネットアプリを始めた。河北省では誘拐から32時間後に子どもを発見し、容疑者を逮捕した。
富阪教授は「救出の自主組織も生まれています」という。子ども持たせるGPS搭載のスマートウオッチも登場した。ハイテク機器と「誘拐天国」の攻防が続く。
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あっちゃん| 似顔絵 池田マコト