北海道の駒ケ岳山麓で先月28日(2016年5月)から行方不明になっていた小学2年生の田野岡大和くん(7)が、けさ3日、鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内の小屋にいるのを自衛隊員が発見、保護した。ドクターヘリで病院に運ばれたが、けがもなく元気だという。5日半もどうしていたのか、詳細はまだわからない。
自衛隊員が見つけ「大和君かい?」「うん」
朝7時50分ごろ、演習場内にある雨やどり用の小屋を演習中の自衛隊員が開けたところ、中に少年がいた。自衛隊員が差し出したおにぎりを食べたという。服装も不明時のままだった。演習場は柵で囲まれていて入り込めないため、これまでの捜索で、演習場は対象になっていなかった。
見つかった演習場は大和くんが置き去りにされた場所から北東数キロにある。置き去り現場は三叉路で、大和くんは父親の車が去った方向ではなく、駒ケ岳方面の道をたどって、28日のうちに小屋にたどり着いたらしい。小屋にはマットの類が置かれていて、その間に潜り込んで眠り、水道から水を飲んでいたという。
藤田大介アナがいた広場では、自衛隊、警察、消防隊員らがきょうの捜索に出る準備をしていたところだった。「発見」の一報で関係者は一様に安堵の表情になったという。5日もの間、大和くんが小屋から出なかったのは、空腹のため動けなかったためとも考えられ、自衛隊員が小屋を開けなければどうなっていたか。
演習場に入り込むのは想定外
司会の加藤浩次「本当に良かった。でも、演習場が捜索の範囲に入っていなかったんですね」
藤田アナ「想定外だったんです」
加藤「柵の中には入らないだろうという思い込みですね」
菊地幸夫(弁護士)「でも良かった。もし別の方向へ行ってたら、力尽きちゃったかもしれないですね」
いや、大きな道を歩いていれば、すぐ父親が見つけたはず。山道をたどったのも、運命なのかもしれない。