覚せい剤取締法違反に問われた元プロ野球選手の清原和博被告(48)がきのう31日(2016年5月)、東京地裁で懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。今後は故郷の大阪府岸和田市に帰り、専門の施設で薬物依存症の治療を受けるという。どのように立ち直っていくのか。
裁判官は判決後、「あなたは決して1人ではありません。お父さんや親戚、支援者の方、証人として出廷した(野球解説者の)佐々木主浩さん、そして全国に根強いファンがいることを忘れないでください。厳しい現実が待っていると思いますが、覚醒剤を断ち切って、1日も早く立ち直ってほしいと期待しています」と述べた。
清原は深く一礼をして、傍聴席に「このたびは誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。覚醒剤再犯率64・8%
清原は大阪で3か月の更生プログラムに取り組むとみられる。だが、覚醒剤の再犯率は高く、警視庁によると再犯率は64.8%(2015年)となっている。薬物に詳しい小森榮弁護士は「執行猶予中の再犯で一番差があるのは、監督者がいるかいないかで、再犯率が半分くらい違う」と話す。離婚し、子供と離れ、孤立した環境にいれば再犯の可能性が高くなると指摘する。
励まし、再起を願う人は多い。佐々木主浩さんは「球界の先輩、後輩らでできる限りのサポートをし、彼の心の支えになれれば」と話し、PL学園時代にチームメートだった桑田真澄さんも「しっかりとリハビリに専念したうえで、また野球界に元気な姿を見せてほしい」といっている。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト