オバマ広島メッセージにトランプ不満「卑劣な真珠湾攻撃について議論したのか」

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   広島を訪れたオバマ大統領は、予定を大幅に超える17分間の所感で「核廃絶」を世界に向けて発信した。「アメリカには特別な責任がある」という視点は米国内でも広く支持されたようだ。

   ただ、現実の世界は生臭い。日本はもちろん世界中からさまざまな反響が起こった。NBCニュースは「オバマ大統領は2人の被爆者と感動的な対面を果たした」と伝えた。

中国「広島の悲惨さを利用して侵略の歴史ごまかすな」

   大統領選挙で共和党の指名を確実にしているドナルド・トランプ氏は、「彼は広島にいる。謝罪さえしなければそれでいい」と言っていたが、ツイッターで「卑劣な真珠湾攻撃について、日本で議論しただろうか。多くのアメリカ人の命が失われたのに」と書いた。5月30日が戦没軍人追悼の日で、これを意識した発言とみられる。

   韓国のSBSテレビは、スピーチが朝鮮半島出身者の被爆に触れた点を評価したが、韓国人慰霊碑には立ち寄らなかったと不満を表明した。中国共産党の傘下にある環球時報はウエブで、安倍首相を名指しして「広島の悲惨さを利用して日本が第二次大戦で侵略者だったことを世間に忘れさせようとしている」と批判した。

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)は「強い反対がある中で、広島を訪れた意味は大きいです。演説の内容は非常に格調が高いものでしたね。人間の業みたいなものを乗り越えなければいけないと言っている。同時に、あえて謝罪には触れないで、被爆者の求めに応えた。政治で問われるのは結果責任。これから何ができるかも見ないといけない」

   森圭介アナ「これが本当に核なき世界への一歩になったのかどうか」

   橋本「それが問われますね」

文   ヤンヤン
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