オバマ大統領「広島訪問」米国には核なき世界を主導する特別な責任がある

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   アメリカのオバマ大統領はきょう27日(2016年5月)夕方、広島・平和記念公園を訪問、それに先立ちきのう会見して、「広島訪問は核の脅威を再確認するため。その緊急性はわれわれみんなが意識すべきこと」と話した。

   オバマ大統領は2009年のプラハ演説で「核兵器を使用した唯一の核保有国として行動を起こす道義的責任がある。核兵器のない世界を目指し、段階を踏んでいく」と宣言し、この年のノーベル平和賞を受賞している。アメリカはその後、核弾頭2100発を廃棄し、新規の製造・実験は行っていないとしているが、なお7000発以上を保有している。

被爆者「謝ってもらいたいとは思わない。おいでになるのは嬉しい」

   大統領はまた、朝日新聞(27日付)の書面インタビューで、広島で「核なき世界」への新たなメセージを発することを明らかにしている。「米国には、核なき世界を主導する特別な責任がある」とプラハと同じ言葉だ。大統領は原爆慰霊碑に献花をする。広島を戦争の悲惨を象徴する場所と捉え、戦場の兵士も含めた犠牲者に敬意を表するとしている。

   全国の被爆者手帳所持者は18万3519人。願いは「原爆資料館を見て、現実を見て欲しい」ということに尽きる。「大統領に謝ってもらいたいとは思わない。アメリカの国民も反対しているし。それを押し切っておいでになるのは嬉しい。核兵器廃絶のリーダーになってほしい」と近藤康子さん(75歳)は語る。

   司会の加藤浩次「歴史認識に関わる問題でもありますね」

   菊地幸夫(弁護士)「被爆者は高齢化しているし、われわれも改めて考える機会になればいい」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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