「2016年は観測史上最高の暑さになる」
NASA(アメリカ航空宇宙局)の気象学者がツイッターでつぶやいている。NASAは今年(2016年)4月の世界の気温・海水温が観測史上最高を記録したと発表、99%の確率で史上最も暑い年になると警告した。
赤道付近の海水温上昇中
司会の夏目三久「NASAの発表、どのように思っていますか」
井田寛子(気象予報士)「史上最高の暑さになる可能性はあるということです」
背景には地球温暖化で世界全体の平均気温が年々上がっていることがある。去年(2015年)は観測史上最も高かった。さらに、エルニーニョ現象でチリ沖から日付変更線あたりの赤道付近の海水温がいつもより高くなっている。
夏目「日本はどうなりますか」
今後はエルニーニョ現象が次第に弱くなり、高い海水温がフィリピン付近に移動して、エルニーニョの逆のラニーニャ現象に変わる。そうなると、日本に直接影響を与える。猛暑になり、大気が不安定になり、集中豪雨が起こりやすい。
夏目「暑さと雨ですね」
井田「もう一つが台風です。今年は5月になってもまだ台風が発生していません。18年ぶりです。でも、ラニーニャになると台風が発生しやすくなります。台風にも十分注意してください」
夏目「心構えをしておきたいと思います」
暑さ対策最新グッズ・・・「腰扇風機」「空調服」「送風ヘルメット」
きのう24日(2016年5月)から27日まで東京ビッグサイトで開催されている地球温暖化防止展では、猛暑対策のための最新技術が紹介されている。腰の部分に小型の扇風機を取り付け、涼しく仕事ができるという作業用の空調服、張るだけで熱を抑える屋外用遮熱材、送風機を装着したヘルメットなどさまざまだった。