歌手の福山雅治が住む自宅マンションの部屋に入り込んで逮捕された女は、このマンションのコンシェルジュを務める宮本真理子容疑者(48)だった。今月6日(2016年5月)に、妻の吹石一恵が帰宅すると、玄関の鍵が開いているのに部屋の中が暗い。「帰っていないの?」と声をかけると、部屋の奥から「すみません、すみません、違いました」と言いながら女が出てきてそのまま逃走した。
警察は玄関のかぎにこじ開けられた形跡がないことから、合鍵を持った人物の犯行とみて防犯カメラの映像を調べたところ、私服に着替えた宮本が写っていた。宮本は預かっていた合鍵で侵入、逃走後も通常通り勤務していた。調べに対し「ギターが好きなので、福山さんのギターが見たかった」と話しているという。
管理人とは違う入居者お世話係
最近、コンシェルジュ付きマンションが急増しているという。コンシェルジュとは何をするのか。管理人が清掃や故障個所の点検など建物を管理する仕事に対し、コンシェルジュは宅配便受け取りやタクシー手配などマンション入居者の世話係。このマンションは午前8時から午後8時までが勤務時間だった。
石原良純(タレント)「ホテルの従業員のイメージですかね。信用を置いているわけだけど、裏切られたら防ぎようがないですね」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「コンシェルジュに合鍵を渡すというのは聞いたことがないですね」
元コンシェルジュで有限会社「ヒムズ」の松永久社長は、「芸能人の場合、マネージャーなどが出入りすることもあって、コンシェルジュが合鍵を預かるケースもあります」という。しかし、「最近はコンシェルジュ付きのマンションが増えて人手不足。コンシェルジュの質を維持するのが課題になっています」と指摘する。
住田裕子(弁護士)「質を維持するのは大変ですが、合鍵を持ってしまうとプライバシーを全部知りたいという誘惑に駆られます。合鍵を渡すのは問題だと思いますね」
宮本がこのマンションのコンシェルジュとして勤務を始めたの10か月前からという。