舛添要一・東京都知事は先週金曜日(2016年5月20日)の定例会見で、指摘されている数々の政治資金流用疑惑について、「第三者の目でチェックしていただく」と繰り返した。「第三者とはどういう人なのか」と質問されると、「私の事務所とは無関係の、政治資金規正法に精通した弁護士などで、私の関係政治団体の政治資金の支出を見ていただく。複数の弁護士に打診中」とのことだった。「私の問題なので私がお願いする。当然、私の費用でやります」
舛添氏が人選して依頼するのでは、第三者とはいえないだろう。
「公私混同」自分が一番わかっているはずじゃないか
有権者はこの会見をどう見たか。NNNが週末に行った電話世論調査(1479人、解答率49%)では、舛添知事の説明に「納得した」と答えたのはわずか2.5%で、90.2%が「納得しない」だった。
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「第三者は公正・公平というイメージでいってるんでしょうが、自分でわからない話なのかと思いますよね。問われてるのはなんだと。法律的にじゃなくて、公私混同がどうなのかでしょう。私だったら謝りますね。申し訳なかった、公私混同でした。だからお返ししますと。まずそれですね」
司会の加藤浩次「どうなんだとは、語るべきですね」
橋本「説明できないということは、先延ばしと受け取られます」
さまざまに「攻め」で売ってきた舛添氏だが、「守り」にはさっぱりということか。性根が出てしまったのは否めない。先の調査でも、知事は「辞めるべき」との答えは70.1%もあった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト