沖縄県民と地元紙「基地がなければ事件は起きなかった」
またも起こった米軍関係者の凶悪犯罪に、翁長雄志・沖縄県知事は成田空港で「基地があるが故の事件が起きてしまった。大変残念」と話した。知事は基地問題でアメリカを訪問して帰ったところだった。
米兵による事件は絶えない。1995年には海兵隊員3人が小学生を暴行する事件が起こり、全島あげての大きな反基地運動になった。今年3月にも米兵が女性を暴行する事件が起きて逮捕されたばかりだ。島袋さんの母親は「私の手で殺してやりたい」と話したという。親族も「沖縄から米軍基地をなくすために立ち上がりたい」と語る。地元紙の琉球新報は社説で「基地がなければシンザトは沖縄にいなかった。事件は起きなかった」と書いた。
安倍首相は「厳正な対応を米側に求める」とコメントし、岸田文雄外相はケネディ駐日アメリカ大使を外務省に呼び、強く抗議し、軍の綱紀粛正や具体的な再発防止策を求めた。大使は「酷い悲劇です。沖縄県警と日本政府に全面協力し、再発防止に努力を惜しまない私と在日米軍の決意をお伝えします」と答えた。日米地位協定では、公務以外の米軍関係者の犯罪は、原則的に日本側に身柄拘束、裁判権がある。
司会の加藤浩次「またかと思ってしまいますよね」
犬山紙子(コラムニスト)「基地の人がみんなそうではないとわかってはいますが、基地さえなければというのはわかりますね」
沖縄県議会は「基地司令官解任要求決議」をしてオバマ大統領に送ったらどうだ。兵士や軍属の管理もできない司令官は任にあらずと。案外効くかもしれない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト