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安倍首相応援団「日本会議」の明治憲法を復効せよ

   さて、私も買おうとしてamazonを覗いたが、売り切れだった菅野完(たもつ)氏の「日本会議の研究」(扶桑社)だが(今日の時点で中古品のみで4280円の値がついている)、売れているというより、日本会議のメンバーが買い占めたとの噂も立ち、物議を醸している。扶桑社という出版社は、どちらかというと日本会議の考え方に近いと思われるが、そこからこういう本が出たということも話題の一つである。

   週刊ポストはこの日本会議とはいかなるものかを巻頭で特集している。日本会議国会議員懇談会というのがあるが、安倍首相、麻生太郎副総理、菅義偉官房長官、高市早苗総務相など、閣僚19人のうち実に16人が所属している。議員懇談会所属のベテラン議員がこう話す。

   <「約40年前に前身となる団体ができた当初は、愛国心を持つ人たちで集まっているものの、各論では多様性のある団体だった。それが今では徐々に先鋭化し、安倍さんの考えに同調できる人間でなければ居心地が悪く感じるような状態です」>

   村上正邦・元自民党参議院議員会長は、このメンバーたちが原点としているのは宗教法人生長の家を設立した谷口雅春氏の教えで、谷口氏は現行憲法を占領基本法だと批判し、憲法改正というならばまず明治憲法の復効を宣言し、その後に改正すべきだといっていたという。

   ともかく、安倍首相のいる間に憲法改正をしてしまおうと後押ししている集団であることは間違いないようだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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