東京・青山の美容室は外国人で大賑わいだ。シンガポールの女性は「いつも雑誌で見ていて、ヘアスタイルが素敵だった」といい、香港の女性は「日本のカットが好き。サービスもいい。日本に来るたびにお願いしてます」と話す。
「(カバーに)袖が付いていますよね、賢い。耳キャップもいい」とポルトガルの女性はサービスもお気に入りだ。客の8~9割が外国人という。スタイリストは「その3~4割が観光客です」という。
きゃりーばみゅぱみゅの美術担当がプロデュース
お次がカプセルホテルだ。日本にしかないというのが観光客には受けるのだろう。1979年に黒川紀章さんが考案した。治安の良さが根底にある。最近は女性専用フロア、サウナ併設もある。
錦糸町にいたアメリカ人女性は「日本独特。宇宙船みたい」。旅行の最後に1泊だけというフランス人カップルは、「1度トライしてみたかった。でも、小さい。眠れるかどうか」という女性に対して、「快適そうだ。よく眠れると思うよ」と男性は笑う。
原宿のカフェを訪れた阿部祐二リポーターは「なんだ、こりゃ」と驚いた。奇想天外なオブジェにけばけばしい照明。ダンサーが踊っているからディスコなのか。「カワイィ・モンスター・カフェ」というらしい。きゃりーばみゅぱみゅの美術を手がける増田セバスチャンさんプロデュースというから、雰囲気は推して知るべし。
「カワイィ」を世界に発信する原宿で、外国人観光客をターゲットに作られたのだという。店内も店員も料理も「クレイジー」(イギリス人女性)。阿部がオーダーした人気メニューの「レインボーパスタ」(1404円)は、色とりどりのパスタに色とりどりのソースだ。「おいしい」とオーストラリアのカップルは大喜びだ。原宿は英語のホームページで「誰も見たことがない新しい東京」とPRしている。この店の客の半数が観光客だそうだ。70代というフランス人女性は「みんなを若返らせたかった」
コインランドリーも小さなブーム
ロバート・キャンベル(東京大教授)は「みんなすごく楽しそうでいいですね。最近気づいたのは、小さなブームだけど、コインランドリーを結構みんな使っているんです。ジョギングをして、そのまま着替えて。シャワーがあったり、漫画が置いてあって、乾燥している間に読む。お茶が飲める。海外のは無味乾燥だから全然違う」
司会の加藤浩次「かゆいところに手が届く」
キャンベル「そういうところまで入り込んでいる」
日本人の知らない日本がますます増える。