東京五輪招致で日本から2億2000万円の賄賂?フランス検察が捜査開始表明

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   フランス検察当局は12日(2016年5月)、東京五輪の招致をめぐって不正が行われた可能性があり、捜査を開始するという声明を出した。2013年7月と10月の2回に分けて、日本の銀行口座からシンガポールの銀行口座に280万シンガポールドル(約2億2300万円)が振り込まれたことを確認したというのだ。

   だれが振り込んだのかは明らかにされていないが、振り込んだ名目は「トーキョー2020オリンピックゲーム入札」だ。振込先はラミン・ディアクIOC委員(当時)の息子のパパマッサタ・ディアクが運営するシンガポールの会社だった。

決定前後に日本の銀行からシンガポールの会社に振り込み

   五輪の東京招致が決まったのは13年9月だから、振り込みはその前後で、フランスのメディアは賄賂の可能性が高いと報じている。イギリスのガーディアン紙は振り込んだのは「日本オリンピック招致委員会」と報じている。

   菅義偉官房長官は「東京五輪招致はクリーンな形で行われたと認識しており、政府としてどうこうすることはありません」と買収を否定した。招致に携わった猪瀬直樹・前東京都知事も「招致委は関与しておりません。正々堂々と勝ち取ったものです」と話している。

   スポーツ評論家の玉木正之は「タイミングだけ見ると、賄賂的な成功報酬と見えるんですね。さらに驚いたのはオリンピックゲーム入札。原文でもオリンピックゲームビッドという言葉を使っており、入札そのものなんで露骨すぎる。IOCの金銭疑惑は過去にもすごくあって、いけないことは誰でも知っていた。こういう言葉を使ったことに驚きます」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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