目に余るシニアの「スマホマナー違反」電車内でも当り前、マナーモード面倒臭い

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   若者だけじゃない。シニア世代にも迷惑スマホが急増中だ。東京・渋谷で若い女性に聞いてみると、「電車で着信があって、『もしもし』って普通に出ちゃう」「(電車で)着信音がうるさい。気付いていると思うのに、そのまま鳴らし続けて気付かないふりをしている」

   スマホやタブレットの消費者動向を研究しているMMD研究所がこの4月(2016年)に60歳以上の利用状況を調べたところ、スマホ34・9%、ガラケー59・6%、持っていない5・5%で、シニアの3人に1人がスマホを利用していることがわかった。それに伴ってマナー違反も増えているらしい。

歩きスマホでぶつかっても、「なぜ避けない」と逆ギレ

   東京・品川の武蔵小山商店街で聞いた60代女性は、マナーモードにしない理由について「やる必要を考えていない。やりたくない。ただそれだけ」と完全に開き直っている。病院の待合室でスマホ交信中の年配男性に周りの人が注意したが無視され、交信が終わったと思ったら今度はゲームを始めたという。

   とくに目立つのは歩きスマホだ。東京消防庁が2011年~15年の間に、歩きスマホが原因で救急搬送したシニア世代の数は、60代が14人、70代5人、80代2人となっている。なかにはかなりひどいものもある。80代の女性が歩きスマホ中の高齢男性とぶつかり転倒した。ところが、男性は謝るどころか「なぜ避けない?」と逆に食って掛かったという。

   スマホのマナー講師・尾形圭子さんは「シニアはスマホマナーを学ぶ機会が少ない」と指摘するが、果たしてそれだけか。長年培ってきた自分の常識を信じているシニア世代は、あたらしいスマホの常識など受入れないのではないか。歩きスマホ問題は世界共通で、中国では歩きスマホ専用レーン、アメリカでは歩きスマホ専用の階段ができた。ドイツは横断歩道前の道路下に歩きスマホ用の信号を埋め込んでいる。

文   モンブラン
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