三菱自動車トップも認めた「燃費偽装は会社ぐるみ」都合のいいデータ並べろ

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   三菱自動車はきのう11日(2016年5月)、燃費データの偽装はほぼ全車種で行われていたこと、それらが本社の指示のもとに行われていたと明らかにした。また、日産自動車が三菱自動車を傘下に収める方向で調整していることがわかった。

本社から試験子会社に指示

   会見に初めて益子修会長が姿を見せ謝罪したが、明らかにした偽装の実態はひどいものだった。軽自動車4車種とされていた偽装は、乗用車RVRなどほぼ全車種で行われていた。

   これまで、公表燃費より5~10%悪いとされていたが、走行試験やり直しの結果次第では、最大15%にもなることが分かったという。経営トップの「他社より良い数字を出せ」という要求に、机上の計算ででっち上げたものだった。相川哲郎社長は「新型競合車の燃費を意識して、現実的には達成が困難でありながら、根拠に乏しい安易な見通しに基づく開発が進められた」と語った。

   実際に誰が指示を出していたのかは「調査中」として明らかにしなかったが、燃費の試験をしていた子会社に本社から指示が出ていたことが、日本テレビが入手した社内報告書に記載されていた。測定結果が思わしくないことを本社に相談すると、「都合のいいデータを抽出」するよう指示されたという。自動車評論家の国沢光弘さんは「目標を達成できなかったが、できませんと言えなかったという体質だと思う」と話す。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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