三菱自動車というのは三菱グループの中では不祥事のデパートみたいな会社である。週刊新潮によれば、2000年にリコール隠しが発覚し、02年にはトラックのタイヤの脱輪による母子3人死傷事故、04年にはまたリコール隠しが発覚して倒産の危機に直面している。そして燃費データの不正操作が発覚した。三菱グループという巨大な中で守られているから何とか生き延びているのだろうが、企業として守らなければならない大事なものが抜け落ちているのではないかと思わざるを得ない。
それが何かを明らかにしてくれたのが、週刊新潮の「三菱グループの天皇」といわれている相川賢太郎氏(88)インタビューであった。頭を下げた相川哲郎三菱自動車社長の実父で、東大を出て三菱重工の社長を1989年から3期6年、会長を2期4年務め、今も三菱グループ全体に睨みをきかせているという。毎月第2金曜日には三菱グループの主要企業29社の社長や会長たちが集まる「金曜会」というのがあり、その世話人代表を96年から99年まで務めている。ちなみに、グループの御三家は三菱重工、三菱商事、三菱東京UFJ銀行だそうだ。
この御仁、わが息子が引き起こした不祥事をどう思っているのだろうか。<「あれ(今回の不正問題=筆者注)はコマーシャル(カタログなどに記された公表燃費性能=筆者注)だから、効くのか効かないのか分からないけど、多少効けばいいというような気持ちが薬屋にあるのと同じでね。自動車も『まあ(リッター)30キロくらい走れば良いんじゃなかろうか』という軽い気持ちで出したんじゃないか、と僕は想像していますけどね」>
続けて、燃費がいいから自動車を買うなんていう人はいない。その自動車がいいから買うのであって、軽い気持ちで罪悪感はまったくなかったに違いないというのだ。さらに、<「その人達もね、燃費を良くすれば1台でも多く売れるんじゃないかと考えたんでしょう。(中略)彼らを咎めちゃいけない。三菱自動車のことを一生懸命考えて、過ちを犯したんだから」>
呆れ果てるというのはこのことをいうのであろう。犯罪行為でも一生懸命やったのだから罪を責めてはいけない。こういう人間がいた三菱重工は防衛産業の中核会社である。背筋が寒くなるのは私だけではないはずだ。
参院選「改憲議席3分の2」ギリギリ届きそうな自民・公明+おおさか維新
週刊文春が参議院選挙の予測をやっている。政治広報システム研究所・久保田正志氏と組んでやった情報分析によると、前に週刊現代がやった予測とはだいぶ違う。自民党の予測値は現有議席から3議席増の54議席。非改選と合わせた自公の議席数は143議席にとどまったが、おおさか維新の党などを加えると162議席になり、憲法改正の発議に必要な3分の2にギリギリ届くという。
だが、北海道5区の補選で野党候補の池田候補が善戦したのは共産党の存在が大きく、彼らは選挙のプロだから、野党共闘がこのまま進んでいけばかなり違う結果になるかもしれないと久保田氏もいっている。
参議院選挙こそ天下分け目の大きな戦になる。そのためには若者たち、浮動票層が挙って投票に行き、自分の思いを一票に込めなくてはいけない。自民党が勝とうが負けようが、有権者の大多数の民意がそれを選んだのなら、日本の将来に責任を持てるはずだから。
松本潤・井上真央「結婚」ジャニーズ事務所がノー?稼ぎ頭だけに早くても3年先
次は軽い話題を何本か紹介しよう。週刊文春と週刊新潮がNHK大河ドラマで大コケした井上真央(29)が所属事務所を退社『騒動』についてやっている。事務所独立話はともかく、井上は「嵐」の松本潤(32)と付き合っていて、結婚が噂されているが、両誌の見方はまったく逆だ。
週刊文春はテレビ局関係者が井上に「嵐」のコンサートに行かないのと聞いたところ、「そろそろ行きたいかな」と答え、「順調なんだな」と思ったと報じている。週刊新潮はジャニーズ事務所側が結婚は認めないと裁断を下したから、松本は「嵐」結成20周年を迎える3年後まで結婚は選択肢に入っていないという。
その理由は、松本は「嵐」の中心で、嵐の売り上げは、週刊新潮によれば、ジャニーズ事務所が売り上げる年間1000億円のうちの3分の1強を占めているからだそうだ。何となくだが、こちらのほうが説得力があるのは、ジャニーズ事務所というプロダクションの持っている体質がそう思わせるからであろうか。
お次も週刊文春の「SMAP」中居正広の記事。解散劇はメンバー全員がテレビで謝罪することで収まったかに見えるが、水面下ではまだまだ燻っているようだ。中居と木村拓哉の確執は深刻だったようだが、メリー喜多川氏や次期社長のジュリー氏がキムタクをバックアップし、独立を画策した元マネージメント室長の飯島三智氏に近かったテレビ局の人間を現場から異動させるなどの手を打ってきたため、中居も心変わりせざるを得なくなったというのだ。
<「中居は、最近になってメリー副社長に直接、謝罪したといいます。キムタク以外の独立派の中心は中居でしたから、契約更新を前に、あとは中居が香取、草薙、稲垣吾郎(42)の三人をどう説得するかという段階になります。(中略)グループは解散しないが、活動はバラバラ。木村は東山紀之のように事務所の中核になっていくのでしょう」(大手プロ幹部)>
フライデーに4月24日に中居が熊本市立長嶺小学校を訪れたときの写真が載っている。滞在はたった1時間だったが、そこに避難している人や子どもたちは喜んだだろう。マッサージチェア1台、電動足もみ器3台、子供向けのおもちゃを寄贈したという。
だが、ジャニーズ事務所には内緒だったとテレビ局関係者が語っている。
有田哲平「3億円マンション」で半同棲!戸田恵梨香似のスレンダー美女
次は週刊現代。先週も紹介した元日テレジェニック・高橋聖子が高橋しょう子と改名して出すAVが、5月1日に発売されるとご丁寧に報じてくれている。価格は2480円程度。レンタルはないので、近くのアダルトショップで買うか、ネットのDMMにアクセスして動画をダウンロードする。amazonでも買えるそうだ。興味のある方はどうぞ。
フライデーの張り込みネタは「『くりぃむしちゅー』有田哲平 3億円豪邸でスレンダー美女とゴールイン目前」だ。デジタル・フライデーから引用してみよう。<フカキョンときて、ローラ!「くりぃむしちゅー」有田哲平(45)の大金星は、たしかにインパクトがあった。
一部芸能マスコミは、ローラ本人がいくら否定しても結婚を疑わず、最近も「彼女の誕生日である3月30日に入籍するのでは?」という憶測まがいの記事を掲載するメディアがあった。
だが残念ながら―12年に本誌が二人の交際をスクープした後、有田は彼女と逢瀬を重ねたマンションを引き払って、「土地、建物、リフォーム代で総額3億円は下らない」(テレビ局スタッフ)という一戸建てを、都内一等地に購入。美女とひっそり、愛を育んでいたのである>
何でお笑い芸人ってそんなにモテて稼げるのかね。愛車はポルシェだそうだ。有田のところで半同棲生活を送っているのは、戸田恵梨香似の一般女性らしい。彼は結婚願望が強く、もう芸能人はこりごりだそうだから、年内結婚もあるかもしれないという。
アサヒ芸能は10年5月に発覚した相撲界の賭博スキャンダルで、琴光喜を脅迫したとして逮捕された元力士・古市満朝氏の実名告白をトップでやっている。その騒動の時も名前が上がったが、たいしたお咎めを受けなかった現役大関・豪栄道について、「もともと豪栄道はあっちこっちの胴元で張り、裏カジノにも出入りするギャンブラーやった」と話している。相撲関係者が、中堅現役力士と中堅親方が今も裏カジノに出入りしているとも語っている。そのうち、週刊文春に狙われて、再び大騒動になるかもしれない。
週刊現代VS週刊ポスト「グラビア対決」セクシーさイマイチのフィギュアスケート村主章枝
たまには週刊現代と週刊ポストのグラビアを紹介しよう。合併号だけに両誌ともにSEXYグラビアには力を入れている。週刊現代は頭のカラーページで熊本地震 被災地支援のための「有名人の私の愛用品お譲りします」という企画をやっている。五郎丸歩のレッズのジャージー5000円、壇蜜のシルクのパジャマ1万円、筒香嘉智のバッティンググローブ8000円などなど。いい試みだとは思うが、もっと値段を上げるか品数を多くしないと、全部売り上げたとしても、失礼だがたいした額にはならない。この売り上げ+週刊現代が100万円ぐらい出したらどうか。
グラビアは「バレーボールイタリア代表 F・ピッチニーニ」。世界最高の肉体といわれるだけあって迫力は満点。ただしヘア・ヌードではない。元祖スイカップアナウンサー「古瀬絵理 黄金の時間」。こちらもヘアはないが可愛い。「『国民的アイドルグループ』元人気No1メンバー 三上悠亜 恋しくて」。こちらには可愛いヘアあり。進化する袋とじは「超高性能電子顕微鏡で女性の肉体を徹底調査」。こういう企画の難点は、微細になればなるほどH度は少なくなることだ。
週刊ポストはカメラマン渡部達生氏が撮っていた女優83人の「ピース」ポーズ写真。よくまあこれだけ取っていたものだと感心する。珍しく巻頭から袋とじ「フィギュアスケート女王 村主章枝」。意外に太ももが太くないがセクシーさはイマイチ。
後半の袋とじはズバリ「きれいなお姉さん65人のアンダーヘア図鑑」。これもまあ、よく集めてきたね。
お次は元シェイプUPガールズ「中島史恵 47歳、このカラダを身よ!」。「坂口良子 28歳のフルヌード」。そしてまた袋とじ「奇跡の女優ヌード」。島田陽子、五月みどり、大谷直子などなど。写真は小さいけど濱田のり子の下半身がそそる。
介護施設が手を焼く「高齢認知症の性欲」男も女もまだまだ枯れない
先週は週刊朝日のラブホが高齢者で賑わっているという記事を紹介したが、今週は「介護現場の新たな問題 高齢者の『自慰』」という特集を組んでいる。週刊現代や週刊ポストとは違った切り口で「高齢者の性の問題」を扱おうという企画だが、意外といっては失礼だが、切実なだけに読ませる。
北日本の特別養護老人ホームで、70代後半の男性入居者の入浴を20代の男性ヘルパーが手伝っていた。認知症だが足腰はしっかりしていて、浴室の手すりを頼りに自力で湯船に入れるという。体を洗うのを手伝い男性を立たせたままヘルパーが桶を取りにいくと、男性が手すりにつかまり片手で陰部を触っていた。しかも勃起している。ヘルパーが注意してもやめず、目が血走り右手を動かし続けたというのである。
当然だが女性にもある。元施設長の47歳の男性は、施設を見回っているときに70代の女性に「父ちゃん」と抱きつかれたことがあるという。スタッフを見ると興奮して自分の陰部を触る女性もいたそうだ。この程度なら退所させることはないというが、70代の男性で、女性ヘルパーが車イスからベッドへ移すたびにヘルパーのお尻や胸を強く触り、注意しても直らないので退所してもらったという。
日本家族計画協会では2013年に「この1ヶ月間に、マスターベーションしたか」という質問に対して、60代の男性は45・0%、女性は13・8%が「した」と答えた。まさに「死ぬまでSEX」だが、自慰行為で男性は冠状動脈の硬化のために起こる心筋梗塞、女性は脳出血で死亡するケースがままあるというのである。腹上死ならともかく、マスターべーションで死んでいるところを人に見られるのは一生の不覚だろう。
困ったことに、認知症になると性衝動の抑制が利かなくなるというのだ。<「認知症になると、前頭葉の機能低下でそれまで抑制できていたことを、『おおっぴら』にする(脱抑制)。さらに社会的認知の障害が起きて周囲を気にしなくなると、ダイレクトに事に及ぶ。廊下や風呂など公の場で自慰をしたり、俺の陰部を見ろと言ったり」(浴風会病院の精神科医須貝佑一氏)>
では若い頃から性欲が強い人がそうなるかというと、そうでもないという。<「認知症は前の性格が強調されるといわれている一方、まったく違う性格になることもある。若い頃から性行為を控えればいいかといえば、そうではないのです」(須貝氏)>
困ったものだが、そうしたことを知った家族はもっと動揺するだろう。それを「自慰ショック」というそうだが、笑えないな。
【蛇足】
花田紀凱さんが「ワック」を離れて創った「月刊Hanada」6月号が出た。同じ6月号の「WiLL」と比べると表紙はソックリである。「出版人・広告人」編集長の今井照容氏はこういっている。
<連載を除いた部分を比べてみるならば、こう言っては失礼だが、花田紀凱と立林昭彦という編集長の力量の差がモロに出てしまっている。「月刊Hanada」に軍配を上げざるを得ないのだ。立林は編集長としてマジメ過ぎるのだろう。新生「WiLL」は「雑」を欠いてしまっているのである>
「WiLL」のウリは「豊かな国の、こころ貧しき人々 曾野綾子・渡部昇一」「北朝鮮暴走ミサイルに金正恩『斬首作戦』石原慎太郎・能勢伸之」
「月刊Hanada」のほうは「TBSの『重大犯罪』小川榮太郎」「古舘伊知郎とは何だったのか 寺崎友芳」
西尾幹二、櫻井よしこはどちらにも載っている。私にはどちらがどう違うのかまったく分からないが、こうした雑誌が2誌ともに生き残れるとはとても思えないのだが。