別荘からも指揮・連絡取れる態勢になっている
もう一つは公用車の私的利用だ。知事が事務所を兼ねているという神奈川県湯河原町の別荘まで、この1年間に48回、ほぼ毎週末に公用車で行っていた。片道100キロ、1時間半。普通にハイヤーを使うと8万円の距離だという。「忙しいから、静かで仕事ができる事務所として使っている。遊びではない。ルール通りで問題はない」と今後も続けるという。
知事が毎週末、東京を離れていていいのかという危機管理上の問題も指摘されている。「海外出張、福島などどこに行っても危機管理はできる体制にしてある。どこにいても指揮が取れる」と、災害時でも大丈夫だという。
これに、元宮城県知事の浅野史郎氏が失敗談を披露した。2005年8月の宮城県沖地震が起きた時、公務でブラジルのサンパウロにいた。急きょ帰国したが、1日経っていた。「仙台空港に着いたら、なんで今ごろ来たんだ、遅いとさんざん叱責された。何をおいてもすぐ行くのは鉄則だなと思いました」と話す。
司会の加藤浩次「公用車は公務の場所からは認められるから、ルール上問題はないというのですが・・・」
春香クリスティーン(タレント)「ルールはともかく、金銭感覚が違うなと思っちゃいますね。元ウルグアイの世界一貧しい大統領を思い出してしまう」
宇野常寛(評論家)「バブルの頃の文化人のセンスだな。恥かきたくないから豪華にするというのは、今のクリエイティブ感覚からずれている」
加藤「擁護するわけじゃありませんが、スイートといっても大した金額じゃない」
坂口孝則(経営評論家)「要人と会っていたかどうか調べたらいい。まあ、随員まで豪華な部屋に泊まることはないですよ」
宇野「湯河原にいるというのは、何かあった時に対応できる体制を取っていればいいんじゃないかなあ」
坂口「大量の行政文書を持ち出すのはどうなのか」
加藤「知事としてずっといなければならないというのも厳しい話だしね」
石原なんか毎日は登庁していなかった。代わりを猪瀬が副知事でやっていた。要は体制づくりかも。