冷静で有能な社長秘書・・・実は母のような愛
この舞子が、徳川家光を支えた春日局みたいに鮫島を支えているのだが、一見冷静だけど実は母のような愛で鮫島に尽くしている姿が心温まる。美咲がパリ勤務時代にベルギー人の彼氏と付き合っていたと聞いた鮫島が「外国人と付き合った女は嫌だ」と言うと、舞子は「何が嫌なんですか。彼女が外国人の優しさを知ってしまったことですか、それとも肉体的なことですか」と遠慮なく問い詰める。鮫島は「わかんないよ。わかんないけど嫌なんだよ」と駄々っ子だ。だけどこんな本音を持つ日本人の男は結構いる気がするなあ。あんまり表立って聞いたことはないけど、なんとなく。
厳しい舞子は「器が小さいのです。世の女性は器の大きい男に身も心もゆだねたいと思うものです」と容赦ない。しかしそこは正直な鮫島、「俺に器の大きさを求めんな」と口をとがらす。自分でも器の小ささは重々承知しているのだ。
こうして鮫島はちょっとずつ成長していくというわけだ。とにかく、カワイイ大野くんと彼を鍛える小池栄子のカッコイイ「男前」さが気持ちいいドラマである。(水曜日よる10時~)
カモノ・ハシ